Yahoo!ニュース

宮脇咲良の"LE SSERAFIM"デビュー直前 データで見る「韓国での現在地」 咲良が圧倒の一面も

写真提供 Source Music

いよいよその日が迫ってきた。

宮脇咲良がK-POPグループ「LE SSERAFIM(ルセラフィム)」の一員として5月2日に再デビューする。

韓国風に言うと4月30日は「D-2」だ。あと2日。

グループの関連情報は他媒体に任せるとして、ここでは少し色合いの違う情報を。

「韓国での状況がどうなのか」

データ面からこれを調査した。

結論を先いうと、韓国社会全体での認知度は「まだまだこれから」。

いっぽうグループ内での関心度は「宮脇咲良が大きくリード」というところだ。やっぱり存在感が大きい。

韓国全体の芸能ニュースランキングでは何位?

BTSのHYBEとG-FRIENDのSource Musicが手を組み、初めて手掛けるガールズグループ。K-POPが好きな層のなかでは爆発的な関心を集めているのは分かる。YouTube公式アカウントにはすでに250回再生の動画もある。

いっぽうで韓国社会全体での認知度はどれほどなのか。韓国では国内2大ポータルサイト「NAVER」「Daum」で芸能関連のニュースのデイリーアクセスランキングを公開している。そこを見てみよう。

この4月、韓国内でグループへの関心が集まったタイミングは2度あった。4月10日の「LE SSERAFIM 2022 "FEARLESS" SHOW」の動画公開と19日のデビュー作のショート版動画公開だったが…

両日ともに両ポータルサイトでの芸能ニュースデイリーアクセスランキング入りすることはなかった(NAVERがベスト30、Daumが20)。

NAVERの該当ページ

このランキングは「全年齢層」が対象。「NAVER」の10日の1位は、出演者がちょっと年齢層高めの地上波バラエティの内容を振り返るものだった。そうなるとなかなか「食い込んでいけない」のが実のところ。ちなみにこの日、しっかりと日本人関連のニュースもランク入りしている。「43歳の男性歌手イ・ジフン氏の14歳年下日本人妻アヤネが一時帰国」。23位に入っている。

写真提供 Source Music
写真提供 Source Music

男女比ではどちらに人気?

では韓国でLE SSERAFIM(ルセラフィム)に関心を持っているのはどんな層なのか。

最も多いのが…予想通り「20代の女性」だった。

国内メディアで多くデータ引用されるビックデータサイト「BLACK KIWI」での情報だ。

この1ヶ月間の「ルセラフィム(르세라핌)」という単語について「NAVER」での検索量を調べた結果だ。

Black KiWiより
Black KiWiより

4月1日から28日までの全体の検索量は「71万7000」だった。これは同サイトの評価では「韓国全体の情報のなかで非常に低い割合」。

そういったなか、同サイトは検索者の年齢比と男女比のデータを提供している。

年齢別でいうと20代が一番多く40.7%。次いで30代が24.2%で、10代が18.1%。

Black KiWiより
Black KiWiより

男女別でいうと男性が41.5%で女性が58.5%だった。

これは約半年前にデビューした「IVE」も「41.6%:58.4%」とほとんど差がない。「ガールクラッシュ」と言われるジャンル、韓国での比率はそういったところか。ちなみにBLACK PINKは「40.1%:59.9%」だった。

宮脇咲良が「関心度」でリード

いっぽう、すでにLE SSERAFIM(ルセラフィム)に関心のある層は具体的にグループの何に興味があるのか。

これを推し量るデータがある。上記「Black Kiwi」と同じくビッグデータを提供する「Sometrend」のものだ。

sometred 該当ページより
sometred 該当ページより

ここでは国内のインスタ、Twitter、ブログ、ウェブニュースでの「言及量」を知ることが出来る。関心があって彼女たちについて情報発信している層が何を言っているのかを知れるのだ。

ここで「ルセラフィム(르세라핌)」と入力し、4月1日から29日までのデータを調べた。

すると…宮脇咲良がかなり大きな存在感を発揮していた。

Some Trendより筆者編集
Some Trendより筆者編集

言及した際に「ルセラフィム(르세라핌)」ともにどんな言葉が使われたかを示す「関連語」で圧倒的1位となったのだ(詳細は以下)。

おまけに"ミヤワキサクラ"も33,719の言及があり、これを足すと「圧倒的1位」といったところだ。

1.咲良 104,406

2.キム・チェウォン 75,472

3.キム・ガラム 56,619

4.カズハ 41,150

5.わたしが知っている兄弟※ 38,635 ※出演した番組の名前

6.宮脇咲良 33,719

7.プレビュー 32,206

8.ホ・ユンジン 31,044

9.指導 29,661

10.出勤 26,159

11.退勤 26,147

12.ティーザー 25,227

13.記事 23,731

14.販売 16,588

15.会議 16,138

まだまだ伸びしろだらけ。それはLE SSERAFIM(ルセラフィム)の楽しみな部分ではないか。K-POPグループにあって日本人メンバーがデビュー前から韓国でこれほどまでに突出した存在感を示す、といった事例は初めてだろうし。

Source Misic
Source Misic

(了)

参考記事:宮脇咲良 噂の新所属先はどんなところ? BTSとの関係は? 社長には「グループをバズらせた」実績も(筆者による)

吉崎エイジーニョ ニュースコラム&ノンフィクション。専門は「朝鮮半島地域研究」。よって時事問題からK-POP、スポーツまで幅広く書きます。大阪外大(現阪大外国語学部)地域文化学科朝鮮語専攻卒。20代より日韓両国の媒体で「日韓サッカーニュースコラム」を執筆。「どのジャンルよりも正面衝突する日韓関係」を見てきました。サッカー専門のつもりが人生ままならず。ペンネームはそのままでやっています。本名英治。「Yahoo! 個人」月間MVAを2度受賞。北九州市小倉北区出身。仕事ご依頼はXのDMまでお願いいたします。

吉崎エイジーニョの最近の記事