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衆院長崎4区補選 金子氏・末次氏が横一線の大激戦に=JX通信社 情勢調査

米重克洋JX通信社 代表取締役
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10月22日に投開票される衆院長崎4区補欠選挙について、JX通信社は10日・11日の両日、長崎4区(佐世保市の一部、平戸市など)の有権者を対象に、電話とインターネットによる独自の情勢調査を実施した。その結果、自民党新人の金子容三氏と、立憲民主党元職の末次精一氏が横一線の大激戦を繰り広げていることがわかった。

自公支持層固めを急ぐ金子氏、野党支持層を固めた末次氏

金子氏と末次氏は横一線のデッドヒートを繰り広げている。

支持政党別に見ると、金子氏は自民党支持層の7割弱や推薦を受ける公明党の支持層の約6割から支持を集めているほか、無党派層からも2割弱の支持がある。一方の末次氏は、立憲民主党支持層の9割超を固めたほか、日本維新の会支持層、国民民主党支持層のそれぞれ6割からも支持を集めている。また、共産党、社民党、れいわ新選組など他の野党支持層の大半を固めている。無党派層からは約3割の支持を得ている。

両候補への支持を年齢層別に見ると、金子氏は40代と70代以上からの支持が厚い一方、末次氏には20代以下と30代、50代と60代でそれぞれ金子氏を上回る支持がある。

地域別に見ると、金子氏は父・原二郎氏(元農水相)の出身地である平戸市や松浦市で末次氏を上回っている。一方で、佐世保市や西海市などでは末次氏への支持がやや多い。

電話調査、ネット調査ともに投票態度を明らかにしていない有権者が一定数おり、今後情勢は変わる可能性がある。

調査の方法

10月10日(火曜日)と11日(水曜日)の2日間、衆院長崎4区内の有権者を対象に、無作為に発生させた電話番号に架電するRDD方式の電話調査と、大手リサーチ会社に登録したモニターを対象としたインターネット調査を実施した。電話調査では375人、インターネット調査では391人(計766人)から有効回答を得た。

JX通信社 代表取締役

「シン・情報戦略」(KADOKAWA)著者。1988年(昭和63年)山口県生まれ。2008年、報道ベンチャーのJX通信社を創業。「報道の機械化」をミッションに、テレビ局・新聞社・通信社に対するAIを活用した事件・災害速報の配信、独自世論調査による選挙予測を行うなど、「ビジネスとジャーナリズムの両立」を目指した事業を手がける。

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