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与野党対決の山形・米沢市長選 近藤氏と伊藤氏が競り合う=JX通信社 情勢調査

米重克洋JX通信社 代表取締役

11月26日に投開票される山形県米沢市長選挙について、JX通信社は17日から19日までの3日間、米沢市内の有権者を対象に、電話とインターネットによる独自の情勢調査を実施した。その結果、立憲民主党・国民民主党・共産党が支援する無所属新人で元衆議院議員の近藤洋介氏と、自民党・公明党が推薦する無所属新人で元市参与の伊藤夢人氏が競り合う情勢となっていることがわかった。無所属新人で元市議の皆川真紀子氏は伸び悩んでいる。

今回の選挙は、2期8年市長を務めた現職の中川勝氏が再選不出馬を決めたことにより、国政における与野党がそれぞれ新人を擁立する構図となった。中川氏はこれまで自民党などの支援を受けて市長選を戦ってきたが、中川市政への評価が高い層では自民・公明両党が推薦する伊藤氏を、評価が低い層では国政野党が支援する近藤氏を支持する傾向が強い。同様に、岸田内閣を支持する層では伊藤氏を、支持しない層では近藤氏を支持する傾向が強い。

支持政党別では、近藤氏は立憲・共産・れいわの各党支持層のそれぞれ7割を固めたほか、伊藤氏を推薦する自民党の支持層の約2割も取り込んでいる。対する伊藤氏は、自民支持層の6割弱と公明支持層の9割をから支持を得ている。無党派層では、半数近くが近藤氏、約3割が伊藤氏をそれぞれ支持している。皆川氏は国政野党支持層の一部から支持がある。

電話調査、ネット調査ともに、投票態度を明らかにしていない有権者が一定数おり、今後情勢は変る可能性がある。

調査の方法

11月17日(金曜日)から19日(日曜日)までの3日間、米沢市内の有権者を対象に、無作為に発生させた電話番号に架電するRDD方式の電話調査と、大手リサーチ会社に登録したモニターを対象としたインターネット調査を実施した。電話調査では301人、インターネット調査では171人(計472人)から有効回答を得た。

JX通信社 代表取締役

「シン・情報戦略」(KADOKAWA)著者。1988年(昭和63年)山口県生まれ。2008年、報道ベンチャーのJX通信社を創業。「報道の機械化」をミッションに、テレビ局・新聞社・通信社に対するAIを活用した事件・災害速報の配信、独自世論調査による選挙予測を行うなど、「ビジネスとジャーナリズムの両立」を目指した事業を手がける。

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