Yahoo!ニュース

東京・江東区長選 自民・都ファなど推薦の大久保氏が一歩リード、酒井氏が猛追=JX通信社 情勢調査

米重克洋JX通信社 代表取締役

12月10日に投開票される東京都江東区長選挙について、JX通信社は2日と3日の2日間、江東区内の有権者を対象に、電話とインターネットによる独自の情勢調査を実施した。その結果、自民党・公明党・国民民主党・都民ファーストの会が推薦する元都職員の大久保朋果氏が一歩リードし、立憲民主党・共産党・れいわ新選組などが支持する前区議の酒井菜摘氏が激しく追い上げていることがわかった。元国税庁職員の猪野隆氏、前区議の三戸安弥氏、日本維新の会が推薦する小児科医の小暮裕之氏が続いている。

今回の選挙は、木村弥生前区長が今年4月の前回区長選での選挙運動をめぐり、公職選挙法違反の疑いで捜査を受けるなどして辞職したことにより行われる。この時の区長選では、自民党が元都議の山﨑一輝氏を推薦する一方、同じく自民党に所属していた元衆院議員の木村氏も出馬したことで「保守分裂」の激しい選挙戦となった。今回、自民党は公明党、国民民主党、都民ファーストの会とともに元都職員の大久保氏を推薦している。一方の国政野党は、立憲民主党や共産党が前区議の酒井氏を支持する一方、日本維新の会はクリニック理事長の小暮氏を推薦。また、前回区長選で3万票以上を獲得した猪野氏や前回区議選でトップ当選した三戸氏も出馬し、混戦模様になっている。

国政での支持政党別に見ると、大久保氏は公明支持層の9割近く、自民支持層の5割の支持を得ている。酒井氏は共産支持層の7割を固めた一方、立憲支持層からの支持は4割ほどに留まっている。無党派層からは酒井氏が1割台半ば、大久保氏が1割弱の支持を得ている。猪野氏は無党派層や立憲支持層の各1割弱の支持を集めているほか、その他の政党支持層の一部からも支持がある。三戸氏は無党派層の1割弱から支持されている。小暮氏は推薦を受ける維新支持層からの支持獲得が課題だ。

前回区長選で木村前区長に投票した層では、大久保氏と酒井氏がそれぞれ2割弱の支持を得ている一方、前回山﨑氏に投票した層では大久保氏に2割弱、猪野氏と酒井氏に1割強の支持がある。

電話調査では、投票態度を明らかにしていない有権者が半数以上おり、今後情勢は大きく変わる可能性がある。

調査の方法
12月2日(土曜日)と3日(日曜日)の2日間、江東区の有権者を対象に、無作為に発生させた電話番号に架電するRDD方式の電話調査と、大手リサーチ会社に登録したモニターを対象としたインターネット調査を実施した。電話調査では501人、インターネット調査では1,039人(計1,540人)から有効回答を得た。

JX通信社 代表取締役

「シン・情報戦略」(KADOKAWA)著者。1988年(昭和63年)山口県生まれ。2008年、報道ベンチャーのJX通信社を創業。「報道の機械化」をミッションに、テレビ局・新聞社・通信社に対するAIを活用した事件・災害速報の配信、独自世論調査による選挙予測を行うなど、「ビジネスとジャーナリズムの両立」を目指した事業を手がける。

米重克洋の最近の記事