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政党「三つ巴」対決の京都・八幡市長選 川田氏と尾形氏が激戦、亀田氏追い上げる=JX通信社 情勢調査

米重克洋JX通信社 代表取締役

11月12日に投開票される京都府八幡市長選挙について、JX通信社は3日から5日までの3日間、八幡市内の有権者を対象に、電話とインターネットによる独自の情勢調査を実施した。その結果、自民党・公明党・立憲民主党が推薦する無所属新人で元京都市職員の川田翔子氏と、日本維新の会新人で元京都府議の尾形賢氏が激しく争い、共産党が推薦する無所属新人で元八幡市議の亀田優子氏が追い上げていることがわかった。

今回の選挙は、前市長が任期途中で辞職したことに伴い実施される。八幡市は大阪府に隣接する地域だけに、維新は京都府内で初となる公認首長誕生を狙う一方、自民・公明・立憲の三党はともに前市長の後継候補を推し、共産党は別の新人を押す「三つ巴」の政党対決の構図となっている。

支持政党別に見ると、川田氏は自民党支持層の約半数と立憲民主党支持層の4割、公明党支持層の8割から支持を得ているほか、尾形氏を公認した日本維新の会支持層の2割近くからも支持を集める。対する尾形氏は公認を受けた日本維新の会の支持層の6割から支持を得ているほか、川田氏を推薦する自民党、立憲民主党支持層のそれぞれ2割前後と公明党支持層の1割強からも支持を得ている。亀田氏は推薦を受ける共産党の支持層をほぼ固めたほか、立憲民主党支持層の2割強からも支持を受ける。無党派層では尾形氏と川田氏がそれぞれ2割前後の支持を集めている。

電話調査、ネット調査ともに、投票態度を明らかにしていない有権者が一定数おり、今後情勢は変わる可能性がある。

調査の方法

11月3日(金曜日)から5日(日曜日)までの3日間、八幡市内の有権者を対象に、無作為に発生させた電話番号に架電するRDD方式の電話調査と、大手リサーチ会社に登録したモニターを対象としたインターネット調査を実施した。電話調査では350人、インターネット調査では192人(計542人)から有効回答を得た。

JX通信社 代表取締役

「シン・情報戦略」(KADOKAWA)著者。1988年(昭和63年)山口県生まれ。2008年、報道ベンチャーのJX通信社を創業。「報道の機械化」をミッションに、テレビ局・新聞社・通信社に対するAIを活用した事件・災害速報の配信、独自世論調査による選挙予測を行うなど、「ビジネスとジャーナリズムの両立」を目指した事業を手がける。

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