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「うるさい組織」を卒業する「静かな仕組み」の作り方 ~仕組みとルール4つの組み合わせとは?

横山信弘経営コラムニスト
(ChatGPT DALL-E 3 にて著者作成)

・マネジャーがうるさい、社長はもっとうるさい、現場はしらけている

こんな「うるさい組織」は、もう生き残れない。

それでは、どうすれば「うるさい組織」にならなくて済むのか? 組織がうるさくならない「静かな仕組み」を作り、正しく運用することだ。

今回は「静かな仕組み」の細かい作り方について徹底解説していく。頑張っても、頑張っても、生産性が上がらない組織のマネジャー、ストレスなく結果を出したい方はぜひ最後まで読んでもらいたい。

<目次>
■そもそも「仕組み」とは何か?
■「仕組み」を軽視するメンバーが多いと?
■組織メンバーの主体性と「仕組み」との関係
■「仕組み」作りで考慮すべき2つのポイント
■なぜ喋ると思考の「トルク」が落ちるのか?
■アイデアを「発散」させるための手順と注意点
■アイデアの「発散」が最も難しい2つの理由
■どのように整理するか?
■「静かな仕組み」の原理原則は『小さく●●る』

■そもそも「仕組み」とは何か?

ところで、ビジネスにおける「仕組み」とは何か? どのようなものが仕組みであり、何のために仕組みが必要なのか、考えたことがあるだろうか?

仕組みの効用をよく理解しないまま作ったり、導入したりすると、不要な仕組みが多すぎて「うるさい組織」になっていく。典型的なのは情報システムだ。むやみやたらとシステムを導入すると、かえって仕事の効率が悪くなる。

仕組みは便利なものだが、目的や機能によって正しく使い分けよう。私は大きく分けて2種類あると考えている。

(1)意識しなくても実践される仕組み
(2)実践するために意識させる仕組み

たとえば残業を減らすための仕組みを考えてみよう。なかなか残業が減らない組織がある。そこで、

「毎日夜8時にはオフィスを出るように」

「これはルールだ。夜8時を過ぎたらパソコンをシャットダウンして」

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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