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衝撃!年初の仕事始めで「転職する」と言いだす若者たち 年末年始に何があったのか?

横山信弘経営コラムニスト
(ChatGPT DALL-E 3 にて筆者作成)

新年を迎えるこの季節、多くの若者が突如として転職の道を模索しはじめるという。企業側に立つと、最悪だ。新年の幕開けに離職者が出てしまうと、職場の雰囲気にも業務にも大きな影響を与える。

今回は、なぜ年末年始に「転職」を考えはじめる若者が増えるのかについて解説していこう。

■転職について前向きになる意外な3つのきっかけ

年末年始のシーズンが始まると、若者の中には今まで考えていなかったのにふと転職活動をしようと考える人が出てくる。なぜ、そんな風にふと「魔」が差すのか? いくつかの意外な事例を紹介したい。

(1)年賀状
(2)お年玉
(3)初詣

一つ目は年賀状で知り合いの幸せそうな姿を見て、「自分も変わらなければ」と思うというものだ。

新年を祝う年賀状には、知人・友人の幸せそうな姿が写っていることが大半だ。自分と同世代の友人が、家族もいてマイホームを持ち、幸せそうに旅行などをしている姿を目にしたら、我に返ることも多い。

「高校時代と比べて大きく差がついた」

「いったい自分は何がしたいんだろう?」

以前から収入面でも生活面でも充実していないと感じていたら、その気持ちに火がついてしまうだろう。

二つ目は、お年玉がきっかけで転職を考える、というものだ。年始の親戚の集まりで、お年玉をあげる時に余裕がないと感じる若者がいる。取引先の25歳の営業も、

「私がお年玉をもらいたい」

と言っていたぐらいだ。

もっと多くのお金をあげて喜んでもらいたいと考える場合もあれば、他の親戚よりお年玉の額が少ないという時に引け目を感じるという場合もあるだろう。そんな時にもっと稼がなければと思い立ち、転職を考えるというのだ。

三つ目のきっかけは初詣だ。年が明けて初詣に行く。そこで願い事を唱えるが、ふと今のままで願いを叶えられるのか疑問に思う、というのだ。

小さい頃はあんな夢があった。今の会社に入る前はもっとこんな夢があった。なのに、このままでは夢を叶えられるかわからない。そこで自分を変えなければと転職を思い立つ。そんな人もいる。

地元に帰ると、同窓生で集まる機会も多いだろう。現在は「超売り手市場」である。転職して成功した昔のクラスメートの話を耳にすれば、ふと「転職したい」と思いたつこともあるはずだ。

■若手社員の流出を防ぐたった一つの策

だからこそ企業側は、若い社員の流出を未然に防ぐように強く意識すべきだ。では、年末年始に若者が転職に対して「その気」にならないようにするためには、どうしたらよいか。完璧に防ぐことはできないが、考えられる策はたった一つしかない。

・来年以降の期待を具体的に伝える

来年以降の期待を伝えよう。明確であればあるほどいい。単に、

「来年以降も期待しているよ」

では、はっきりしない。「一緒にこのプロジェクトを成功させ、売上を2倍に増やそう」「2年後には新事業のサブリーダーに任命したい」といった、数字と固有名詞を使って具体的に伝えるのだ。

もし給与面に不安を覚えているようなら、具体的なシミュレーションをしてもいい。

「来年、ここまで頑張れば2年後には年収500万が見えてくる。そうしたら年収600万になるのも、そんなに時間はかからないだろう」

年収で伝えてもピンとこない若者もいる。その場合は、もっと具体的な数字で表現してあげよう。

「年収500万だと、手取りは月に32~33万になるんじゃないかな。あとボーナスは、だいたい――」

ここまで具体的に伝えたら、

「毎月の手取りが33万か……。がんばりたい」

とこのように、イメージしやすくなるに違いない。年始も重要だが、休みに入る前にしっかりと面談で伝えておきたい。

ただ、若手社員の流出を防ぐのも重要だが、確保もまた重要だ。つまりリクルーティングである。年末年始を経て転職に対して前向きになる若者は多い。企業にとっては優秀な若者を採用できるチャンスが増える、ということなので、ぜひ年始から採用に力を入れてもらいたい。

<参考記事>

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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