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驚くほど効果的!「対話の黄金比」の活用で、人を動かす力が10倍アップする方法とは?

横山信弘経営コラムニスト
(提供:shutterstock)

「部下の当事者意識が足りない」

「お客様の課題をうまくつかむことができない」

「子どもとも、なかなか相互理解できない」

そんな悩みに直面しているあなたへ、ぜひ読んでいただきたいコラムである。

会って話せば「会話」は弾むし、盛り上がる。しかし、心の底からはわかり合えない間柄というのは、あるものだ。

なぜか? 

盛り上がる「会話」はできても、質のいい「対話」ができていないからだ。

そこで今回は「対話の黄金比」を活用し、人を動かすスキルを10倍アップ方法を紹介する。

ちなみに「対話の黄金比」とは、

・当事者以外との対話(脳内対話含む)

・当事者との対話

を、黄金比(1.618:1)にし続ける方法だ。

仮説検証を繰り返し、「対話の黄金比」に沿った対話比率を守ることで、まったく遠回りすることなく、スムーズに、スピーディに、相互理解が深まるだろう。

まるでオウムガイの断面のように、徐々に距離が縮まっていくのだ。

このコラムを最後まで読むことで、「対話の黄金比」の理論とその具体的な活用方法、そして3人のリーダーの物語を紹介する。3つの手順を知るだけで、誰でも簡単に、部下やお客様、お子さんとの相互理解を促進できる。

ぜひ、最後まで読んでいただきたい。

■そもそも「対話」とは何か? 「会話」との違い

対話とは、お互いが向き合って話をすることを指す。では対話と会話は何が違うだろうか?

以下のように記すとわかりやすいのではないか。

・会話 → 他愛もないやり取りも含まれ、お互いに理解しようとするコミュニケーションは含まれない

・対話 → 他愛もないやり取りは含まれず、お互いに理解しようとするコミュニケーションが含まれる

そして対話には、「問い」が大事だと私は考えている。答えがある「質問」ではなく、答えがない「問い」である。

答えがないものを問いかけ、お互い真剣になって考えを巡らせる。だから正しい「対話」となるのだ。答えの押し付けもしないし、提案やアドバイス、フィードバックもしない。共同作業で答えに近いものを探しにいくことが対話だ。

そして、質のいい「問い」をして対話をすれば、1回や2回の受け答えでは終わらないはず。話す比率は「50:50」に近くなるだろう。

会話と対話の違いについて、何となく理解いただけただろうか。

では、次になぜ対話は難しいのか。そのことについて解説していきたい。

■なぜ、部下やお客様、子どもは心を開いてくれないのか? 3つの理由

(1)圧倒的に「対話量」が不足している

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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