【Yahoo!ニュース 個人】3月の月間MVAとMVCが決定

(写真:アフロ)

■Yahoo!ニュース 個人、3月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、すぐれたオーサーコメント「月間MVC」も選出しました。厳選6本の記事と1本のオーサーコメントを、筆者の受賞コメントとあわせてご紹介します。

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3月のMVA

さよなら、将棋界の聖地・みろく庵(松本博文)

筆者による受賞コメント:慣れ親しんだ飲食店が閉店するという噂を聞いて、電話して確かめる。それが本当だとわかって、すぐに飛んでいき、また話を聞く。自分にとってはしばしばあることですが、それがたまたま、最近の将棋ブームで話題になっている店だということで、ニュースバリューが生まれたのでしょう。いつもこれぐらい軽いフットワークで、勢いよく記事を書けないものかと、苦笑しております。ありがとうございました。

松本博文

選出理由: 藤井聡太七段が対局中に頼む食事でも、注目を集めた「みろく庵」。筆者は閉店の一報を知るやいなや店を訪問し、女将さんに閉店の経緯などを聞きました。将棋界の歴史や渡辺明二冠のコメントを交えながら執筆した記事は、店がどれほど愛されたかがわかる、胸に響く内容になっています。

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「この子はかえさなくていい」特別養子縁組で母になった武内由紀子の今(中西正男)

筆者による受賞コメント:終始にこやか。常に朗らか。そんな空気で、決して笑ってばかりではなかったはずの話をする武内由紀子さん。「この話を、少しでも多くの人に知ってもらいたい」。いつもその思いで記事を書いていますが、最上級にそれを思った記事がこのような形になった。こんなに幸せなことはありません。文字通り、有難き幸せを馬力に変えて、より一層、努めます。本当にありがとうございます。

中西正男

選出理由:子どもを諦められず特別養子縁組制度で男児の母になったことを公表した元アイドルグループのリーダー武内由紀子さん。46歳になった今の彼女の、養親としての正直な思いや母になる実感、息子への愛情を伝えた1本は共感を呼び、前向きな姿は同じように悩む人たちを勇気づけました。

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米朝「物別れ」を中国はどう見ているか? ――カギは「ボルトン」と「コーエン」(遠藤誉)

筆者による受賞コメント:正確な情報を求めて日夜奮闘しているので、うれしい限りです。励みになります。コラム発表後にトランプ氏やボルトン氏が分析を裏付ける言動をしていましたのでホッとしました。このような賞を頂いて、また頑張ろうと自分に言い聞かせています。

遠藤誉

選出理由:物別れに終わった米朝首脳会談。アメリカ・北朝鮮それぞれの言い分が異なる中、中国はどうみたかを政府高官に取材し、実際には何が起きていたのか、決裂の背景に迫りました。中国問題に長年携わってきた筆者による迫力ある分析記事です。

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押しかけラグビー騒動で考えるネット炎上対応の難しさ(徳力基彦)

筆者による受賞コメント:月間MVAへの選出ありがとうございます。自分が元NTT社員だったと言うこともあり、リスクを取って炎上に対して声をあげたエンジニアの方に素直に感心してしまったのが、この記事を書いた背景です。社員の不適切動画によるネット炎上や、広告収入を目的にしたフェイクニュースまがいのネットメディアの記事、そして誤解の拡散など、企業の広報にとってネット上の情報拡散に対する対応は日々難しくなってきていると思います。大企業ほど、そうなるとネットと距離を取られるケースが多いのですが、個人的には、実は日々ネット上の会話に向かい合っている企業の方が炎上のリスクが下げられるはずと信じており、今回のエンジニアの方の発信にはそんな勇気を頂きました。今回の記事が、同様の騒動が拡がる確率を少しでも下げることに貢献できていれば幸いです。

徳力基彦

選出理由:NTTコミュニケーションズのインタビュー記事の「押しかけラグビー」というワードを巡って起きた騒動を検証。経緯やポイントの解説にとどまらず、企業における炎上対策の課題を浮き彫りにしながら、この騒動から何を学べるかまで深く掘り下げています。

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八村塁が抱くもう一つの大きな目標。恩師の言葉「ハーフ選手の大将になれ」を支えに歩む先駆者への道(小永吉陽子)

筆者による受賞コメント:日米のバスケットボール界で注目を集めるアスリートへと成長した八村塁。バスケの本場で日本人選手がここまで活躍したことは過去にはありません。八村塁はいかにして日本で育ったのか。その原点となる高校時代の教えと恩師との絆を紹介すると同時に、2つの国にルーツを持つ「ハーフアスリートに夢を与える選手になる」との決意で渡米した彼の生き方を伝えたい思いで執筆しました。今後、八村塁の名はさらに知れ渡ると思いますが、そんなときに、原点を探る記事として、いつの日か再び目にしてもらえたらうれしいです。選定していただき、ありがとうございました。

小永吉陽子

選出理由:NBA入りが確実視されているバスケ界の至宝・八村塁選手(21)。筆者は、彼が15歳のときから学校や試合会場で取材を重ね、大学進学後は何度も渡米して、その成長を追い続けました。彼の根底にある、「ハーフの子どもたちの力になりたい」という思いも明らかにした渾身の記事です。

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放課後の行き場を失う「小1の壁」 ~今こそ考えたい、子どもが放課後に本当にやりたいこと~(平岩国泰)

筆者による受賞コメント:子どもの問題は、どうしても大人が「こうすべき!」とか「私たちの頃は!」などと語ってしまいがちですが、大事なのは「当の子どもはどうしたいか?」ということだと思っています。ですので、今回そのような視点で書いた記事をご評価いただき、本当に嬉しく感じております。これからも現場に寄り添って、子どもたちの声を社会にお届けしていきたいと思います。

平岩国泰

選出理由:「小1の壁」問題について当事者の子どもに対する意見調査にもとづいて解決のアプローチを探っていく内容です。保護者側の問題にクローズアップされやすい「小1の壁」について子ども目線で迫る切り口は、長年子どもに寄り添う活動を続けてきた筆者ならではの目線です。

3月のMVC

『「24時間営業」に見直し機運=流通や飲食、人手不足が影響』の記事へのオーサーコメント(佐藤昌司)

筆者による受賞コメント:コメントで紹介したセブンが行っている加盟店サポート策について読者から問い合わせがあるなど反響がありました。意外と知られていないことだったようで、意義があったと感じています。このように多面的な視点からコメントできるよう精進していきたいと思っています。

佐藤昌司

選出理由:コンビニの24時間営業が問題になる中で、企業側が表明している多様な取り組みを紹介。「オーナー側の負担軽減も行っている」という点を例示し、話題となっている問題について多角的な視点を提示しています。