４月５日、「１番・三塁」として出場したアンソニー・レンドーン（ロサンゼルス・エンジェルス）は、６回裏にシーズン初安打を記録した。

　当たりはよくなく、本塁のすぐ前でバウンド。前進してきた三塁手のラファエル・デバース（ボストン・レッドソックス）は、２度目のバウンド直後に捕球し、すぐに送球したものの、レンドーンが一塁を駆け抜けるほうが早かった。

　開幕から22打数目に出たヒットだ。昨年７月３日の２打席目にヒットを打った後、四球、四球、三振を記録し、翌日の２打数０安打――どちらも三振――を最後に欠場したままオフを迎えたので、昨シーズンから数えると24打数ノーヒット（３打数＋21打数）だった、ということになる。

　イニシャルＣのクリス・デービスが2018～19年に記録した、54打数ノーヒットと比べれば、レンドーンのストリークは、その半分にも達していない。2019年の開幕からに限っても、デービスは、33打数ノーヒットだ。2019年のシーズン初安打を記録したのは、出場13試合目。レンドーンの今シーズン初安打は、出場６試合目だ。

　デービスの他にも、40打数以上のノーヒットは、10人以上を数える。その一人は、現シカゴ・カブス監督のクレイグ・カウンセルだ。2011年６月11日から８月１日まで、45打数ノーヒットを記録した。

　レンドーンは、初安打の次の打席で三塁ゴロに終わり、.000から.045まで上昇した打率は.043に下がった。ちなみに、この打率は、両リーグ・ワーストではなく、チームの試合数×3.1打席以上の206人中、２番目に低い。レンドーンの下には、打率.038（26打数１安打）のフランシスコ・リンドーア（ニューヨーク・メッツ）がいる。開幕２試合目に打った、リンドーアのヒットも、三塁への内野安打だった。その後は、19打数ノーヒットだ。

　とはいえ、レンドーンの出塁率.120とOPS.163は、どちらも、206人のなかで最も低い。それぞれのワースト２位には、ワシントン・ナショナルズの外野手、出塁率.136のエディ・ロザリオとOPS.227のレイン・トーマスが位置している。