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昨年30本塁打以上で今年0本はいる!? ジャッジ、シーガー、アルバレス、大谷は揃って1本目を打つ

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)Apr 3, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月3日、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)、コリー・シーガー(テキサス・レンジャーズ)、ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、いずれも、今シーズン1本目のホームランを打った。アルバレスは、1本目だけでなく、2本目も記録した。

 他にも、4月3日にシーズン初本塁打の選手はいたが、この4人は、昨シーズン、30本以上のホームランを打っている。ジャッジが37本塁打、シーガーが33本塁打、アルバレスが31本塁打、大谷はア・リーグ最多の44本塁打だ。

 彼らを含め、昨シーズンの30本塁打以上は、29人を数えた。それぞれが今シーズン1本目のホームランを打った日と、それがチームの何試合目と自身のシーズン何打数目だったのかは、以下のとおり。

筆者作成
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 例えば、大谷の場合、初本塁打は4月3日、ドジャースの9試合目、シーズン37打数目だ。シーガーは、レンジャーズの6試合目だが、そのうちの1試合、3月31日は欠場している。出場で数えると、初本塁打は5試合目ということになる。

 29人のうち、3分の1以上の10人は、開幕戦か2試合目に、シーズン最初のホームランを打った。現時点でホームラン1本以上の21人中、大谷の9試合目と37打数目は、どちらも最も遅い。

 ただ、あとの8人は、0本塁打だ。先月下旬に契約を交わし、まだプレーしていないJ.D.マルティネス(ニューヨーク・メッツ)を除いても、28人中7人、ちょうど4分の1は、シーズン1本目のホームランが出ていない。

 なかでも、フランシスコ・リンドーア(メッツ)のヒットは、内野安打が1本だけだ。とはいえ、メッツは、4試合しか行っていない。4月2日と3日の試合は、どちらも雨で流れた。4月4日にダブル・ヘッダーを行う予定だ。スペンサー・トーケルソン(デトロイト・タイガース)も、同じく4試合。こちらは、最初の2試合に計3本のシングル・ヒットを打った。

 また、ホームランこそないものの、ジェイク・バーガー(マイアミ・マーリンズ)は、7試合中6試合で打点を挙げている。計8打点は、両リーグ6位タイだ。ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)は、5試合とも塁に出ていて、出塁率.391を記録している。

 なお、現時点で4本塁打以上は、ともにドジャースの2人。5本塁打のムーキー・ベッツと、4本塁打のテオスカー・ヘルナンデスだ。昨シーズンのホームランは、ベッツが39本、テオスカーは26本だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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