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早くも10打点はベッツだけじゃない。最初の5試合で10打点のベッツに対し、この選手は4試合で10打点

宇根夏樹ベースボール・ライター
ルルデス・グリエルJr.(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)Mar 31,2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今月、ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)は、4本のホームランを打ち、10打点を挙げた。どちらも、現時点では両リーグ・トップに位置する。

 ただ、4本塁打は他に皆無ながら、10打点は単独最多ではない。ルルデス・グリエルJr.(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)も、同じく10打点を記録している。

 ベッツは、3月20日に1打点、21日に6打点、28日~30日に各1打点。31日の打点はなかった。一方、グリエルJr.は、28日に5打点、29日に1打点、30日~31日に2打点ずつを挙げた。

 10打点に到達したのは、ベッツが5試合目、グリエルJr.は4試合目。ドジャースは6試合を終えているが、ダイヤモンドバックスは4試合を終えたところだ。

 ベースボール・アルマナックによると、3月に10打点は、史上最多タイだという。それについては、ベッツが8打点目を挙げた時点で、こちらで書いた。

「ベッツの8打点は「3月のNL最多タイ」。MLB記録は現・東京ヤクルトのサンタナが5年前に樹立」

 また、ベッツもグリエルJr.も、最初の4試合中3試合でホームランを打っている。各試合のホームランは、ベッツが0本、1本、1本、1本(と5試合目の30日に1本)。グリエルJr.は、1本、1本、1本、0本だ。

 ドジャースとダイヤモンドバックスは、どちらも、ナ・リーグ西地区のチームだ。昨年は、ドジャースの100勝に対し、ダイヤモンドバックスは84勝ながら、両チームともポストシーズンへ進み、ディビジョン・シリーズで対戦。そこで、ダイヤモンドバックスがドジャースをスウィープした。このシリーズで、ベッツは11打数0安打、グリエルJr.は13打数4安打、1本塁打。それぞれの打点は、0と3だった。

 ワールドシリーズ終了後、FAになったグリエルJr.は、ダイヤモンドバックスと3年4200万ドルの再契約を交わした。

 今シーズンは、ここまで、ドジャースが4勝2敗、ダイヤモンドバックスは3勝1敗だ。

 ちなみに、ベッツとグリエルJr.の10打点は、3チームの得点を上回り、1チームと並んでいる。シカゴ・ホワイトソックスとニューヨーク・メッツは、3試合で8得点。ミネソタ・ツインズは、3試合で9得点。シアトル・マリナーズは、4試合で10得点だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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