ベッツ、大谷、フリーマンが3人続けてアウトでイニング終了は、まだ一度もなし。3人続けて出塁は4度
ロサンゼルス・ドジャースの1番から3番には、ムーキー・ベッツ、大谷翔平、フレディ・フリーマンが並んでいる。この3人は、2018年のア・リーグMVP、2021年と2023年のア・リーグMVP、2020年のナ・リーグMVPだ。ベッツとフリーマンは、昨年、ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)に次ぎ、ナ・リーグMVP投票の2位と3位にランクインした。
ここまでの5試合で、ベッツは、打率.611と出塁率.720、4本塁打と10打点、OPS2.109を記録している。ベースボール・アルマナックによると、4月を迎える前に10打点は史上2人目。それについては、こちらで書いた。
◆「ベッツの8打点は「3月のNL最多タイ」。MLB記録は現・東京ヤクルトのサンタナが5年前に樹立」
大谷は、打率.273と出塁率.320、0本塁打と2打点、OPS.638。フリーマンは、打率.333と出塁率.500、1本塁打と4打点、OPS1.000だ。
3人の各打席の結果は、以下のとおり。Hはシングル・ヒット、2Bは二塁打、HRはホームラン、BBは四球、HBPは死球。Fはフライあるいはライナーによるアウト、Gは内野ゴロによるアウト、Kは三振だ。また、結果の右が矢印ではなく斜線の場合、そこでイニングが終わったことを示している。
大谷で終わった6イニング――例えば、3月30日の6巡目は、大谷の遊撃フライで試合終了――を除き、3人が続けて打席に入った19イニングの結果を、出塁=○、アウト=×で表記すると、それらのうち、いずれも出塁の○○○は4度となる。3月28日の1巡目は四球→二塁打→シングル・ヒット、2巡目はホームラン→四球→ホームラン。3月30日の1巡目はシングル・ヒット×3、3巡目は四球→四球→シングル・ヒットと続いた。
この4度の○○○に、5度の○×○、2度の×○○、1度の○○×を合わせると、3人中2人以上が出塁のイニングは12度。19イニングの63.2%だ。また、3月21日の2巡目は○××、出塁は3人中1人だが、大谷の×は犠牲フライ(SF)なので、○△×あるいは○○×と見ることもできる。
その一方で、×××のイニングは、まだ一度もない。サンプル数はわずかながら、この点こそ、彼らが並ぶことの意味を示しているように思える。