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12球団別・昨年最初の3本塁打。阪神は原口、ノイジー、ノイジー。読売は中田、中田、丸。中日は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
栗原陵矢 AUG 2, 2021(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 今年の開幕は、3月29日だ。12球団とも、同じ日にスタートを切る。昨年は、東北楽天ゴールデンイーグルスと北海道日本ハム・ファイターズが3月30日に開幕を迎え、あとの10球団はその翌日に1試合目を行った。

 昨年、誰よりも早くホームランを打ったのは、3月30日の5回表に記録した伊藤裕季也(東北楽天)だ。エスコンフィールドHOKKAIDOは、この日が初の公式戦。伊藤にとっては、横浜DeNAベイスターズ時代の2019年8月14日以来のホームランとなった。昨年、伊藤はシーズン5本塁打。2019年を1本上回った。

 各球団が記録した、昨年最初の3本塁打は、以下のとおり。球団名の下の数字は、シーズン全体の本数。右端の数字は、各選手のシーズン本数だ。

筆者作成
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 12球団中7球団は、最初の3本中2本を同じ選手が打った。例えば、阪神タイガースは、2本目と3本目がシェルドン・ノイジー。読売ジャイアンツは、1本目と2本目が中田翔(現・中日ドラゴンズ)だ。

 球団最初の3本中2本を記録した7人のうち、宮﨑敏郎(横浜DeNA)と栗原陵矢(福岡ソフトバンク・ホークス)は、4本目も打っている。横浜DeNAの最初の4本は、宮﨑、宮﨑、楠本泰史、宮﨑。福岡ソフトバンクは、栗原、栗原、近藤健介、栗原だ。栗原が打った自身のシーズン3本目――福岡ソフトバンクの4本目――は、近藤と同じ試合の同じイニングだった。

 あとの5球団は、最初の3本とも、違う選手が打った。中日は、1本目が龍空、2本目がソイロ・アルモンテ、3本目はアリスティデス・アキーノだ。この3人は、いずれも、その後のホームランがなかった。シーズン1本塁打だ。

 龍空は、このホームランが通算1本目。2021~22年の計71試合は0本塁打だった。日本プロ野球の一軍に限ると、アキーノも初本塁打だ。今後、ホームランを打つ可能性がある龍空と違い、アキーノが日本プロ野球で2本目を記録することはないと思われる。アルモンテは、2018~20年に中日でプレーし、計31本のホームランを打っている。

 また、千葉ロッテ・マリーンズは、最初の3本だけでなく、最初の8本をすべて異なる選手が打った。1本目がグレゴリー・ポランコ、2本目が岡大海、3本目が平沢大河、4~8本目は、順に、安田尚憲藤原恭大中村奨吾井上晴哉佐藤都志也だ。9本目は、安田が自身のシーズン2本目を記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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