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開幕投手は開幕前に好投しているのか。ジャイアンツの開幕投手は防御率10点台

宇根夏樹ベースボール・ライター
ローガン・ウェブ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)Mar 17, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 3月28日の先発マウンドに上がる30人は、いずれも、今年の開幕投手だ。ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)とタイラー・グラスナウ(ロサンゼルス・ドジャース)の2人は、すでに3月20日の開幕戦で投げているが、28日の試合にも登板する。

 今春のエキシビション・ゲームで、彼らが記録したスタッツは、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 30人の防御率は、スペンサー・ストライダー(アトランタ・ブレーブス)の0.79からローガン・ウェブ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の10.97まで、さまざまだ。

 初めて開幕投手を務めるストライダーは、4シームとスライダーとわずかに投げていたチェンジアップの3球種に、今春はカーブを加えている。開幕投手以外を含めても、35奪三振は最多。奪三振率13.90は、3月25日時点で15イニング以上の87人中、ジョーダン・ヒックス(ジャイアンツ)の14.82に次ぐ。

 ダルビッシュと投げ合うウェブは、3年連続3度目の開幕投手となる。ここまでの防御率を心配する必要はないだろう。今春ほどではないとはいえ、過去2年の開幕前も、防御率は低くなかった。2022年が5.00、2023年は4.50だ。いずれの開幕戦も6.0イニングを投げ、1失点(自責点1)と4失点(自責点4)を記録した。

 30人中、今春の奪三振率が13.00以上は、ストライダーの他に2人。ジョサイア・グレイ(ワシントン・ナショナルズ)が13.78、フランバー・バルデス(ヒューストン・アストロズ)は13.50だ。

 グレイは、奪三振率だけでなく、与四球率も7.16と高い。これまでの3シーズンも、4.20、4.00、4.53と高めだ。ストライダーと同じく、開幕投手の経験はない。

 一方、バルデスの奪三振率は、過去6シーズンとも9.70を上回ったことがない。昨年は、9.09だった。今春の数値は、サンプル数の少なさが理由だと思われる。開幕投手は、ウェブと同様に、今年が3年連続3度目。2022年の開幕戦は6.2イニング、2023年は5イニングを投げ、奪三振は6と4。どちらの試合も、得点は許していない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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