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鈴木誠也が今春5本目と6本目のホームランを打つ。日本人選手の最多を更新。松井秀喜と大谷翔平を抜く

宇根夏樹ベースボール・ライター
鈴木誠也(シカゴ・カブス)Mar 17, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 3月25日、「2番・ライト」として出場した鈴木誠也(シカゴ・カブス)は、3回裏の四球を挟み、1回裏と5回裏にホームランを打った。

 3月6日、16日(2本)、22日に続く、今春5本目と6本目のホームランだ。開幕前に6本塁打は、日本人選手の最多を塗り替えた。それまでは、2005年の松井秀喜(当時ニューヨーク・ヤンキース)と2021年の大谷翔平(当時ロサンゼルス・エンジェルス/現ロサンゼルス・ドジャース)による、5本塁打が最も多かった。

 2004年の開幕前に松井が打ったホームランも、日本開幕シリーズの直前に、読売ジャイアンツと対戦した試合の1本を含めると、5本となる。

 2004年と2005年の松井は、レギュラーシーズンに、それぞれ、31本と23本のホームランを打った。2021年の大谷は、本塁打王こそ2本差で逃したものの――ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)とサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)が獲得――その本数は、昨年の44本より2本多かった。

 今春、鈴木は、打率.459(37打数17安打)と出塁率.512、OPS1.593を記録している。ホームラン6本に加え、二塁打も5本を数える。

 カブスは、3月25日と同じく、26日もセントルイス・カーディナルスと試合を行った後、1日おいて28日に開幕を迎える。球場は、テキサス・レンジャーズの本拠地、グローブ・ライフ・フィールドだ。

 鈴木がシーズン1本目のホームランを打ったのは、2022年が出場3試合目、2023年は出場1試合目(カブスの開幕12試合目)だった。シーズン本塁打は、14本と20本。昨年は、後半に13本塁打を記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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