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鈴木誠也のOPS1.514は今春30打席以上の2位。長打9本は2位タイ。その上にいるのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
鈴木誠也(シカゴ・カブス)Mar 17, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今春、鈴木誠也(シカゴ・カブス)は、13試合の35打席で、打率.469(32打数15安打)と出塁率.514、OPS1.514を記録している。現時点で30打席以上の492人中、鈴木の打率は3位タイ、出塁率は8位タイ、OPSは2位に位置する。

 いずれも、トップは、チェイス・デローター(クリーブランド・ガーディアンズ)だ。13試合の30打席で、打率.520(25打数13安打)と出塁率.600、OPS1.640。鈴木と同じく、4本のホームランを打っている。

 ただ、デローターは、マイナーリーグで開幕を迎える可能性が高い。ドラフト順位は、2022年の全体16位。メジャーデビューはしておらず、40人ロースターにも入っていない。

 また、鈴木は、9本の長打を打っている。こちらは、2位タイだ。ルイス・マトス(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の10本に次ぎ、クリスチャン・エンカーナシオン-ストランド(シンシナティ・レッズ)とセイダーン・ラファエラ(ボストン・レッドソックス)の2人と並ぶ。

 それぞれの長打の内訳は、マトスが4本塁打と6二塁打、鈴木が4本塁打と5二塁打、エンカーナシオン-ストランドが4本塁打と3三塁打と2二塁打、ラファエラは3本塁打と6二塁打だ。

 鈴木以外の3人は、昨年がメジャーリーグ1年目だった。エンカーナシオン-ストランドは、今年の開幕戦で一塁を守りそうだ。外野手のマトスとラファエラも、開幕ロースターに入ってもおかしくない。ラファエラは、今年も新人王資格を持つ。

 なお、鈴木は、直近の5試合とも長打を記録している。3月14日が二塁打2本、16日がホームラン2本、17日と19日が二塁打1本ずつ、22日はグランドスラムを打った。

 2022年と2023年のレギュラーシーズンにおいて、このストリークが最も長かったのは、2023年9月3日~7日の5試合だ。3日に二塁打1本、4日と5日にホームランと二塁打を1本ずつ、6日に二塁打1本、7日は三塁打1本を記録した。このスパンに限らず、通算34本塁打のなかに、グランドスラムはない。

 カブスは、3月28日に、テキサス・レンジャーズの本拠地、グローブ・ライフ・フィールドで開幕戦を行う。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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