エース不在となりそうなヤンキースのローテーションに加わるのは…。若手、FA、それともトレード!?
ニューヨーク・ヤンキースは、ゲリット・コールの右肘の状態について、まだ発表していない。コールが開幕投手を務めることは、まずないだろう。長期離脱、あるいは手術を受けてシーズン全休となる可能性もある。
ヤンキースのローテーションには、コール、カルロス・ロドーン、マーカス・ストローマン、ネスター・コーテズ、クラーク・シュミットの5人が並ぶ予定だった。3月28日の開幕戦は、ロドーンかストローマンが登板すると思われる。
在籍している投手のなかから、ローテーションの5人目を選ぶとすれば、ルーク・ウィーバー、クレイトン・ビーター、ルイス・ヒール、ヨエンドリス・ゴメス、ウィル・ウォーレン、チェイス・ハンプトンらが候補になりそうだ。
ウィーバーの先発登板は、通算100試合を超えている。昨年の終盤はヤンキースで投げ、防御率3.38を記録した。ただ、この防御率は先発3登板に過ぎず、その前の2チームと合計すると、先発25登板の防御率は6.47だ(他にリリーフ4登板)。あとの5人は、メジャーデビュー前か、デビューしていても、実績は皆無に等しい。コールが出遅れるだけならともかく、長期離脱となると、どの投手も心許ない。
一方、FA市場には、大物の2人、ブレイク・スネルとジョーダン・モンゴメリーが残っている。試合で投げていないので、開幕には間に合わなくても、4月中にはローテーションに加わることができるはずだ。
もっとも、彼らを迎え入れるには、ブライアン・キャッシュマンGMではなく、オーナーのハル・スタインブレナーの判断が必要となる。その支出は、契約の金額にとどまらない。ヤンキースが支払う贅沢税は、さらに増えることになる。彼らの他には、マイケル・ロレンゼンやマイク・クレベンジャーらもFAだ。
また、トレードによる獲得もあり得る。こちらは、プロスペクトを手放すことになる。USAトゥディのボブ・ナイテンゲールによると、ヤンキースは、シカゴ・ホワイトソックスに再び接触し、ディラン・シースを得るための新たな交換条件を提示したが、今回も、プロスペクトの外野手、スペンサー・ジョーンズは含まれていないという。
今のところ、シースは、ホワイトソックスの開幕投手として投げる予定だ。ホワイトソックスもヤンキースも同じ日に開幕を迎えるので――対戦はしない――ここから移籍しても、開幕投手を務めることは可能だろう。
シースについては、1月下旬にこちらで書いた。