野手から投手に転向した34歳の今春初登板は大乱調。初球を打者の頭にぶつけ…
昨年まで、チャーリー・カルバーソンは、内外野を守るユーティリティの野手だった。メジャーリーグで11シーズンを過ごし、586試合に出場。30本塁打を含む、301安打を記録した。
現在のカルバーソンは、野手ではなく投手だ。年齢は34歳。来月、35歳の誕生日を迎える。1月下旬に、アトランタ・ブレーブスとマイナーリーグ契約を交わした。ブレーブスでは、2018~20年と2023年にプレーしている。
これまでの登板は、皆無ではない。2018~22年にメジャーリーグで8登板と、2023年にマイナーリーグで4登板。それぞれ、計7.1イニングで1失点(自責点1)と計3.2イニングで5失点(自責点2)を記録した。上の写真は、その3登板目だ。
3月9日のエキシビション・ゲームで、カルバーソンは、9回表のマウンドに上がった。初球を先頭打者の頭にぶつけ、2人目には4球を投げて歩かせた。3人目はいずれも空振りの3球三振に仕留めたものの、その後は、四球(4球)、二塁打(初球)、犠牲フライ(初球)。イニングを終わらせることができずに、マウンドを降りた。
カルバーソンが開幕ロースターに入る可能性は、登板の前から、ほとんどなかった。皆無だったと言っていい。
ブレーブスのブルペンは、クローザーのライセル・イグレシアス、セットアッパーのA.J.ミンターとジョー・ヒメネスに、ピアース・ジョンソン、アーロン・バマー、タイラー・マツェック、ディラン・リー、ジャクソン・スティーブンスの5人で、8枠すべてが埋まる。レイナルド・ロペスがローテーションに入らない場合は、ロペスに代わり、マイナーリーグ・オプションがあるリーが外れるだろう。さらに、マイナーリーグ契約のケン・ジャイルズもいる。
けれども、マイナーリーグで投げ続けていれば、カルバーソンにもチャンスは巡ってくるかもしれない。野手登板の時と同じく、速球は90マイルを超えていた。