盗塁成功率100%のうち、大谷翔平より盗塁が多い選手は1人だけ
5月6日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、11本目のホームランを打ち、マーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)に1本差をつけ――ブレーブスは試合がなかった――ナ・リーグ本塁打ランキングの単独トップに立った。ア・リーグの最多は、10本塁打のマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)とガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)なので、両リーグでも単独1位だ。
一方、この日、大谷は、2盗塁を記録し、シーズン全体で9盗塁としたが、トップのエリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)とは10盗塁の差がある。順位は、ナ・リーグ7位タイだ。
ただ、今シーズン、大谷は、盗塁死が一度もない。盗塁成功率は100%だ。ロサンゼルス・エンジェルス時代は、86盗塁と盗塁死33。6シーズン通算の盗塁成功率は72.3%だった。
現時点でシーズン5盗塁以上記録し、盗塁成功率100%の選手を並べると、以下のようになる。
ア・リーグを含めても、盗塁死なしで大谷より多くの盗塁を記録している選手は、ブライス・トゥラング(ミルウォーキー・ブルワーズ)しかいない。
トゥラングは、2018年のドラフト全体21位だ。マイナーリーグでは遊撃をメインとしていたが、ブルワーズの遊撃にはウィリー・アダメスがいるため、二塁を守っている。来シーズンからは、遊撃を定位置とする可能性もある。今オフ、アダメスは、FAとなる。メジャーリーグ1年目の昨シーズンは、打率.218と出塁率.285、6本塁打と26盗塁(盗塁死4)。今シーズンは、ここまで、打率.296と出塁率.364、2本塁打を記録している。
ちなみに、盗塁成功率100%のまま、レギュラーシーズンを終えた選手の最多盗塁は30だ。昨シーズン、トレイ・ターナー(フィラデルフィア・フィリーズ)が記録を打ち立てた。それまでは、2009年のチェイス・アトリーによる、23盗塁が最も多かった。当時のアトリーも、フィリーズでプレーしていた。通算16シーズン中、2003~15年がフィリーズ、2015~18年はドジャースだ。
盗塁死なしでシーズン20盗塁以上は、見落としがなければ、他に4人。盗塁の多い順に、2013年のアルシデス・エスコバーが22盗塁、1988年のケビン・マクレイノルズと2012年のクインティン・ベリーが21盗塁、1994年のポール・モリターは20盗塁を記録した。