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ヌートバーは開幕に間に合わない!? 左脇腹を骨折。隣を守る外野手と新エースも出遅れの可能性あり

宇根夏樹ベースボール・ライター
ラーズ・ヌートバー(セントルイス・カーディナルス)Jun 21, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 セントルイス・カーディナルスは、3月28日にドジャー・スタジアムで開幕を迎える。そのラインナップに、ラーズ・ヌートバーはいないかもしれない。

 セントルイス・ポスト-ディスパッチのデリック・グールドらによると、編成責任者のジョン・モゼラックは、3月2日の守備で痛めた左脇腹に2ヵ所の亀裂が入っていて、再びバットを振れるようになるまで10日から14日を要する、と語ったという。

Mar 2, 2024
Mar 2, 2024写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 メジャーリーグ3年目の昨年、ヌートバーは、シーズン最後の試合で初の規定打席に達した。ホームランは2022年と同じ14本ながら、2シーズン続けて四球率14%以上を記録し、打率が.228→.261と上昇したことで、出塁率も.340→.367とアップ。昨年の出塁率は、ナ・リーグ11位に位置した。今春は、4試合で打率.444(9打数4安打)と出塁率.545を記録していた。

 カーディナルスでは、レフトのヌートバーだけでなく、その隣のセンターを守る予定のトミー・エドマンも、出遅れる可能性がある。昨年10月に右手首の手術を受け、今春のエキシビション・ゲームには、まだ出場していない。

 また、新エースのソニー・グレイも同様だ。グレイの怪我については、こちらで書いた。

「マイコラスは今年も開幕投手を務める!? 監督が指名したのは大型契約で入団した新エースだが…」

 カーディナルスは、2019年から2022年まで4年続けてポストシーズンに進んでいた――地区優勝とワイルドカードが2度ずつ――が、昨年は16年ぶりに負け越し、33年ぶりの地区最下位に沈んだ。3地区制となった1994年以降、初の最下位だ。オフにグレイを迎え入れたことからわかるように、カーディナルスは、再建を始めるのではなく、浮上を図ろうとしている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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