マイコラスは今年も開幕投手を務める!? 監督が指名したのは大型契約で入団した新エースだが…
昨年、マイルズ・マイコラス(セントルイス・カーディナルス)は、4年ぶり2度目の開幕投手を務めた。今年は、その3度目――読売ジャイアンツ時代の2017年も含めると4度目――になるかもしれない。
今オフ、カーディナルスは、ソニー・グレイと3年7500万ドルの契約を交わした。MLB.comのジョン・デントンらによると、オリバー・マーモル監督は、グレイを開幕投手に指名した。2月27日のことだ。
昨年、グレイは、ミネソタ・ツインズで184.0イニングを投げ、ア・リーグ2位の防御率2.79と両リーグ1位のFIP2.83を記録した。FIPは、フィールディング・インディペンデント・ピッチングの略。ざっくり説明すると、守備の要素をできる限り排除した防御率だ。
3月4日、グレイは、2月27日に続く今春2度目のエキシビション・ゲームに、先発投手として登板した。2回裏に最初の2人を討ち取り、3人目に2球を投げたところで、右太腿裏の張りにより、マウンドを降りた。深刻な怪我ではないらしいが、開幕には間に合いそうにない。
ローテーションに予定されていたのは、グレイ、マイコラス、カイル・ギブソン、ランス・リン、スティーブン・マッツの5人だ。ギブソンとリンも、今オフに加入した。彼らの契約は、1年1300万ドルと1年1100万ドル。ちなみに、マイコラスは、今年が3年5575万ドルの契約2年目。マッツは、4年4400万ドルの3年目だ。
グレイに代わる開幕投手は、まだ決まっていない。グレイ以外の4人を、昨年の防御率が低い順に並べると、3.86のマッツ、4.73のギブソン、4.78のマイコラス、5.73のリンとなる。マッツは105.0イニングだが、あとの3人は180イニング以上を投げた。
今春、ここまでの登板は、マッツが3月4日に1イニング無失点、ギブソンが2月29日に2イニング3失点(自責点3)、マイコラスは2月28日と3月5日の2登板で計6イニング2失点(自責点1)。リンは、まだ登板していない。
カーディナルスは、3月28日にドジャー・スタジアムで開幕を迎える。ロサンゼルス・ドジャースにとっては、韓国で行う開幕シリーズに続く3試合目だ。
マイコラスのように、日米で開幕投手を務めた投手については、2022年の開幕前にこちらで書いた。