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リーグ9位の防御率2.52ながら、白星は皆無。7登板で0勝4敗

宇根夏樹ベースボール・ライター
リース・オルソン(デトロイト・タイガース)May 8, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月8日、リース・オルソン(デトロイト・タイガース)は、エラーも絡み、2回裏に2点を取られた。けれども、それ以外の5イニングは、クリーブランド・ガーディアンズにホームを踏ませなかった。

 オルソンに代わり、7回裏のマウンドにリリーフ投手が上がった時、タイガースは、4対2とリードしていた。そこから、8回裏に1点差、9回裏に同点とされ、10回裏にサヨナラ負けを喫した。

 この試合を含め、オルソンは、先発7登板中6登板で5イニング以上を投げ、計39.1イニングで防御率2.52を記録している。この防御率は、ア・リーグ9位、両リーグ17位に位置する(5月8日時点)。また、ホームランは、1本も打たれていない。だが、オルソンの白星は皆無だ。4敗を喫している。

 オルソンに続く投手が登板した時点のスコアは、それぞれ、0対0、2対6、0対1、1対4、0対1、1対0に、4対2だ。これらのうち、タイガースが勝利を収めたのは、最初の1試合だけ。5得点以上も、その試合しかない。

 オルソンは、今シーズンがメジャーリーグ2年目だ。昨シーズンは、先発18登板とリリーフ3登板で計103.2イニングを投げ、防御率3.99。5勝7敗と1ホールドを記録した。

 今シーズン、5月8日までに先発7登板以上の103人中、シーズン初勝利を挙げていない投手は9人いる。

筆者作成
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 防御率4.00未満の3人中2人は、タイガースの投手だ。ジャック・フラハティは、7登板で42.0イニングを投げ、防御率3.86を記録している。

 タイガースの1試合平均4.0得点は、ア・リーグ11位、両リーグ21位だ。一方、防御率3.28は、ア・リーグ4位、両リーグ6位に位置する。タイガースは、19勝を挙げ、18敗を喫している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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