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今春トップの3本塁打を記録している11人のうち、ソトは通算160本塁打、あとの10人は計85本塁打

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジェームズ・ウッド(ワシントン・ナショナルズ)Mar 4, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 3月4日を終え、今春の本塁打ランキングのトップには、11人が並んでいる。彼らは、ここまでのエキシビション・ゲームで、ホームランを3本ずつ打った。

 そのなかの一人、ホアン・ソト(ニューヨーク・ヤンキース)は、昨年の35本塁打を含め、通算6シーズンの779試合で160本塁打を記録している。一方、あとの10人のホームランは、合計しても、ソトの約半数に過ぎない。979試合で85本だ。

筆者作成
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 もっとも、ソト以外は春の椿事、というわけではない。

 ワイアット・ラングフォード(テキサス・レンジャーズ)とジェームズ・ウッド(ワシントン・ナショナルズ)は、まだメジャーデビューしていないものの、ともにトップ・プロスペクトの外野手だ。

 ラングフォードは、昨年のドラフトで全体4位指名を受け、ルーキークラス、A+、AA、AAAの計44試合で10本のホームランを打ち、打率.360と出塁率.480を記録した。今年は、開幕からスターティング・ラインナップに名を連ねる――レンジャーズの外野には空きがないので、DHとして――可能性も低くない。

 ウッドは、2021年のドラフト2巡目・全体62位。翌年の夏、ソトとジョシュ・ベル(現マイアミ・マーリンズ)の交換要員の一人として、サンディエゴ・パドレスからナショナルズへ移った。昨年は、A+とAAの計129試合で26本塁打。開幕ロースターには入らないかもしれないが、今年中にメジャーデビューしそうだ。

 ラングフォードもウッドも、パワーだけでなく、スピードも備える。

 ヘンリー・デービス(ピッツバーグ・パイレーツ)とコルトン・カウザー(ボルティモア・オリオールズ)も、ウッドと同じ年のドラフトで指名を受け、プロ入りした。こちらの順位は、全体1位と5位。デービスは、今年から正捕手としてマスクをかぶる予定だ。

 また、ウッドもそうだが、エラウリース・モンテロ(コロラド・ロッキーズ)とカイル・スタワーズ(ボルティモア・オリオールズ)は、マイナーリーグで1シーズンに25本以上のホームランを打ったことがある。

 フォレスト・ウォール(アトランタ・ブレーブス)については、こちらで書いた。

「上沢直之からホームランの2人は、通算1本塁打と通算236本塁打。デビッド・フレッチャーは二塁打」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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