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今日の投球後、今永昇太は再び防御率ランキングのトップに立つのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
今永昇太(シカゴ・カブス)May 1, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今永昇太(シカゴ・カブス)は、6登板で34.2イニングを投げ、防御率0.78を記録している。

 5月4日を終えた時点では、ナ・リーグ防御率ランキングのトップに位置していた。だが、現時点の1位は、今永ではなく、防御率1.64のザック・ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)だ。

 防御率のランキングは、チームの試合数×1.0イニング以上の投手を対象としている。カブスの試合数は、5月5日に今永のイニングを上回った。言い換えると、今永のイニングは、カブスの試合数×1.0未満となった。それぞれ、35試合と34.2イニングだ。

 今永は、5月7日に登板する。日本時間の5月8日だ。これは、カブスの37試合目。そこで、2.1イニングを投げると、シーズン全体のイニングは37.0となる。

 この登板のイニング(0.0~9.0)と自責点(0~5)により、シーズン防御率は以下のように変動する。

筆者作成
筆者作成

 2.1イニング以上を投げて自責点3以下なら、今永の防御率は、ウィーラーを下回る。例えば、2.1イニングで自責点3の場合、防御率は1.46だ。ウィーラーは、5月6日に登板した。

 3.2イニングで自責点4だと、防御率は1.64。ウィーラーの防御率も1.64だが、わずかながら、今永のほうが高い。自責点5の場合、9イニングを投げても、防御率がウィーラーより低くなることはない。

 ここまでの6登板とも、今永は、少なくとも4イニングを投げている。自責点は、いずれも2以下だ。自責点2と自責点1が各1登板。あとの4登板は、自責点を記録していない。

 なお、ア・リーグ防御率ランキングのトップには、ホゼ・ベリオス(トロント・ブルージェイズ)が位置している。こちらの防御率は1.44だ。今永と同じく、ベリオスも、5月7日の先発マウンドに上がる。球場は違う。

 ちなみに、5月6日までに30イニング以上を投げ、防御率1.00未満は、今永の他に1人いる。ソニー・グレイ(セントルイス・カーディナルス)は、5登板の30.1イニングで防御率0.89を記録している。グレイの次の登板は、5月8日、カーディナルスの37試合目に予定されている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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