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上沢直之からホームランの2人は、通算1本塁打と通算236本塁打。デビッド・フレッチャーは二塁打

宇根夏樹ベースボール・ライター
フォレスト・ウォール(アトランタ・ブレーブス)Feb 24, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 2月29日、上沢直之(タンパベイ・レイズ)は、エキシビション・ゲームの初登板で2イニングを投げた。アトランタ・ブレーブスの延べ14人と対戦し、被安打8本と与死球1、奪三振1、7失点(自責点7)。被安打の内訳は、ホームランと二塁打が2本ずつ、シングル・ヒットが4本だ。

 上沢からホームランを打った2人のうち、フォレスト・ウォールは、この試合で2本塁打を記録した。1本目の相手は、ザック・エフリンだ。2回表と3回表に、それぞれ、ライトとレフトへ打ち返し、3ラン本塁打を2打席続けた。

 ただ、ウォールがメジャーリーグで打ったホームランは、昨年9月の1本だけだ。これは、昨年7月にメジャーデビューし、出場15試合で15打席(13打数)が理由の一つだが、マイナーリーグでも、1シーズンの最多本塁打は、2019年の11本に過ぎない。

 現在の年齢は28歳。10年前のドラフトで全体35位指名を受け、コロラド・ロッキーズ、トロント・ブルージェイズ、シアトル・マリナーズ、ブレーブスと渡り歩いてきた。

 一方、上沢からシングル・ヒットとホームランのマーセル・オズーナは、通算236本塁打を記録している。こちらは、パワー・ヒッターだ。2017年は37本、2023年は40本のホームランを打ち、短縮シーズンの2020年は、18本塁打と56打点で二冠王となった。

 ウォールは、控え外野手として開幕ロースターに入れるかどうか、といったところだろう。オズーナは、このままいけば、DHとして開幕戦のスターティング・ラインナップに名を連ねる。

 また、上沢から二塁打を打った2人は、デビッド・フレッチャーフィリップ・エバンスだ。彼らも、開幕ロースター入りは約束されていない。

 ウォールは、ここまで5試合に出場し、9打数5安打、3本塁打を記録している。フレッチャーは、4試合で11打数6安打。エバンスは、5試合で12打数4安打だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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