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この球団はFAになった生え抜きの大ベテランを呼び戻す用意あり!? ただし、選手としてではなく…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジョーイ・ボトー Aug 11, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ジョーイ・ボトーは、2002年のドラフトでシンシナティ・レッズから2巡目・全体44位指名を受け、そこから、移籍することもFAになることもなく、20年以上を過ごしてきた。

 FA市場に出たのは、今オフが初めてだ。10年2億2500万ドルの契約が満了し、そこについていた年俸2000万ドル(解約金700万ドル)の球団オプションを破棄された。

 2月下旬になっても、ボトーは、どの球団とも契約を交わしていない。通算のホームランは356本を数え、出塁率は.400を超えているものの、2022年は91試合で11本塁打と出塁率.319、2023年は65試合で14本塁打と出塁率.314。現在の年齢は40歳だ。

 シンシナティ・エンクワイアラーのゴードン・ウィッテンメイヤーとチャーリー・ゴールドスミスによると、ニック・クラールGMは、ボトーがレッズに戻る扉を閉ざしてはいないものの、選手としてではないという。アドバイザーやGM補佐として球団に迎え入れる用意がある、ということだ。

 昨年10月、ボトーは、ポッドキャストの「ダン・パトリック・ショー」に出演し、少なくともあと1年はプレーしたい、と語った。オプションを破棄される前のことだ。

 1月下旬には、ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンが、ロサンゼルス・エンジェルスはボトーに興味を抱いている球団の一つ、と報じていた。だが、その後の動きは見られない。

 また、ボトーの故郷に本拠を置くトロント・ブルージェイズが、ボトーを迎え入れる可能性は、消滅したと見ていいだろう。スポーツネットのベン・ニコルソン-スミスは、12月に発表した記事で、ブルージェイズが興味を持っているDH候補の一人としてボトーを挙げていたが、先月下旬、ブルージェイズは、ジャスティン・ターナーと1年1300万ドルの契約を交わした。ニコルソン-スミスの記事には、ボトーとともにターナーの名前も出ていた。

 もっとも、引退を決断するのは、まだ早い気がする。レッズのフロント入りは、いつでもできる。その申し出をレッズが取り下げることはないはずだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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