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シーズン150安打以上がない選手の通算安打ランキング。2000本以上は7人、現役最多は中村剛也

宇根夏樹ベースボール・ライター
中村剛也(左)と大久保博元 MAR 14,2008(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 昨年の夏、大島洋平(中日ドラゴンズ)は、日本プロ野球で通算2000安打に到達した55人目の選手となった。

 大島は、150安打以上のシーズンが6度ある。2014年の186安打を筆頭に、いずれも160安打以上だ。一方、通算2000安打以上の約8人に1人、55人中7人は、150安打以上のシーズンが一度もない。

 通算2274安打の高木守道、通算2122安打の清原和博、通算2108安打の谷繁元信、通算2081安打の山崎裕之、通算2057安打の有藤通世/道世、通算2018安打の柴田勲、通算2012安打の田中幸雄がそうだ。

 7人のうち、清原のシーズン最多安打は2001年の139本、谷繁は1999年の126本なので、150安打以上のシーズンなしに最も多くの通算安打を記録したのは高木、140安打以上のシーズンなしに最も多くの通算安打を記録したのは清原、130安打以上のシーズンなしに……は谷繁、ということになる。

 ちなみに、清原の通算525本塁打は、シーズン40本塁打以上がない選手では最も多い。本塁打王を獲得していない選手のなかでも、最多の本数だ。また、有藤の通算348本塁打は、シーズン30本塁打以上がない選手では最も多い。

 シーズン150安打以上がない選手の通算安打トップ20は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 通算1864安打の吉田義男は、150安打以上のシーズンこそないものの、リーグ最多のシーズン安打を記録したことがある。1955年の147安打は、川上哲治と並び、この年のセ・リーグで最も多かった。なお、当時のセ・リーグは1チーム130試合だったが、同じ試合数の前年は、5人が150本以上のヒットを打っている。

 現役選手では、中村剛也(埼玉西武ライオンズ)と中田翔(現・中日)が、150安打以上のシーズンなしに通算1500安打を超えている。もっとも、140安打以上のシーズンは、2人とも、4度を数える。中村のシーズン最多安打は2015年の145本、通算安打は1771本。中田は、2014年と2018年の143本が最も多く、通算安打は1523本だ。

 なお、シーズン20本塁打以上がない選手の通算本塁打トップ20については、こちらで書いた。

「シーズン20本塁打以上がない選手の通算本塁打ランキング。長野久義は現在5位、栗山巧は19位」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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