近藤健介のシーズン100四球以上が2度は歴代4位タイ。異なるチームで記録は史上2人目
昨年、近藤健介(福岡ソフトバンク・ホークス)は、4年ぶり2度目のシーズン100四球以上を記録した。
100四球以上のシーズンが2度は、16度の王貞治、5度の松井秀喜、3度の落合博満に次いで4番目に多く、清原和博、片岡篤史、ロベルト・ペタジーニ、アンドルー・ジョーンズ、丸佳浩(当時・広島東洋カープ/現・読売ジャイアンツ)、山田哲人(東京ヤクルト・スワローズ)、村上宗隆(東京ヤクルト)の7人と並ぶ。異なるチームでシーズン100四球以上は、落合に続き、近藤が2人目だ。
また、30本塁打未満で100四球以上のシーズンが2度は、近藤が3人目。1人目の片岡は、1998年に17本塁打と113四球、2000年は21本塁打と101四球を記録した。2人目のジョーンズは、2013年が26本塁打と105四球、2014年は24本塁打と118四球だ。
近藤は、2019年が2本塁打と103四球、2023年は26本塁打と109四球。四球が100以上のシーズンにホームランが5本未満は、2019年の近藤しかいない。10本塁打未満で100四球以上も、他には、1950年に8本塁打と105四球の千葉茂だけだ。
昨年、近藤は、グレゴリー・ポランコ(千葉ロッテ・マリーンズ)と浅村栄斗(東北楽天ゴールデンイーグルス)とともに本塁打王を獲得した。一方、シーズン100四球以上という点は同じながら、2019年のホームランは、パ・リーグで規定打席に到達した30人のなかで、源田壮亮(埼玉西武ライオンズ)と福田周平(オリックス・バファローズ)の2人と並び、最も少なかった。この年の源田と福田は、それぞれ、40四球と62四球なので、彼らの四球を合計しても、近藤のほうが多い。
ちなみに、0本塁打のシーズンに最も多くの四球を記録したのは、1942年に95四球の山田潔だ。ホームランがなかっただけでなく、長打も二塁打が5本だけ。打率も.162と低かったが、四球率は23.2%と高かった。