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エンジェルスで併殺デュオを組んだ2人が、ブレーブスで開幕ロースター入りを争う!? フレッチャーと…

宇根夏樹ベースボール・ライター
左から、L.レンヒーフォ、D.フレッチャー、A.ベラスケス Aug26,2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 12月8日、2対2のトレードにより、デビッド・フレッチャーは、マックス・スタッシとともにロサンゼルス・エンジェルスからアトランタ・ブレーブスへ移籍した。

 ブレーブスの内野は、フレッチャーが守ったことのない一塁を含め、4ポジションとも埋まっている。右から反時計回りに、マット・オルソンオジー・オールビースオーランド・アルシアオースティン・ライリーが並ぶ。

 4人とも、今シーズンは他のポジションにつくことなく、120試合で内野カルテットを形成した(先発出場)。その他は、4人中3人と別の1人によるカルテットが41試合と、4人中2人と別の2人によるカルテットが1試合だった。

 ブレーブスがフレッチャーに求める役割は、二塁、遊撃、三塁のバックアップだ。ちなみに、若手のボーン・グリッソムは、内野手から外野手に転向する。

 フレッチャーの加入により、開幕ロースター入りの可能性が下がったのは、アンドルー・ベラスケスだ。先月下旬、ベラスケスは、ブレーブスとマイナーリーグ契約を交わした。

 フレッチャーは、プロ入りから今回のトレードまで、エンジェルスに在籍していた。ベラスケスは、2021年11月から2023年9月まで、エンジェルスにいた。今シーズン、2人が同じスターティング・ラインナップに名を連ねることはなかったが、昨シーズンの先発出場は25試合が重なっていた。いずれも、フレッチャーが二塁、ベラスケスは遊撃を守った。

 エンジェルスを去ってからのベラスケスについては、こちらで書いた。

「前エンジェルスのベラスケスは、マイナーリーグ契約ながら開幕ロースター入りの可能性大」

 フレッチャーは、ここ2シーズンの計94試合で打率.252と出塁率.292、4本塁打と1盗塁、OPS.623。ベラスケスは、計179試合で打率.191と出塁率.242、11本塁打と30盗塁、OPS.542だ。

 故障者が出ない限り、彼らがロースターに揃うことはないだろう。控えの内野手が2人ということもあるが、その場合、少なくとも一方は、代打として起用し、結果が期待できる選手になるはずだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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