前エンジェルスのベラスケスは、マイナーリーグ契約ながら開幕ロースター入りの可能性大
アトランタ・ブレーブスとアンドルー・ベラスケスは、再契約を交わした。メジャーリーグ契約ではなく、マイナーリーグ契約だ。
9月上旬まで、ベラスケスは、ロサンゼルス・エンジェルスにいた。エンジェルスがウェーバーにかけたベラスケスを、ブレーブスが獲得した。その後、ベラスケスは、メジャーリーグへ昇格することなく、AAAで14試合に出場した。
オフに入り、ベラスケスは、FAになることを選択した。けれども、1ヵ月経たないうちに、ブレーブスへ戻った。どうやら、ベラスケスにメジャーリーグ契約を提示する球団は、なかったようだ。
もっとも、マイナーリーグ契約ではあるものの、来シーズンの開幕ロースターに入る可能性は高い。ベラスケスがいない間に、ブレーブスの状況は変動した。
今月中旬、ブレーブスは、5人をシカゴ・ホワイトソックスへ放出し、交換にリリーバーのアーロン・バマーを手に入れた。このトレードについては、こちらで書いた。
◆「5人の選手を放出し、防御率6点台のリリーフ投手1人を獲得する。このトレードの損得勘定は!?」
ブレーブスが手放した5人のなかには、ミドル・インフィルダーのニッキー・ロペスとブレイデン・シューメイクがいた。もし、ロペスがブレーブスにいたままなら、昨シーズンの終盤と同じように、ベラスケスは、ロペスにロースター入りを阻まれる格好になりかねなかった。
また、シューメイクは、ベラスケスのライバルとなる可能性があった。メジャーリーグ出場は今シーズンの2試合に過ぎず、AAAではここ2シーズンともOPS.720未満ながら、シューメイクは、2019年のドラフト全体21位だ。ちなみに、ベラスケスは、2012年の7巡目・全体243位だった。
ブレーブスがエディ・ロザリオの球団オプションを破棄し、レフトに若手のボーン・グリッソムを据えるつもりでいることも、ベラスケスには追い風となる。これまで、グリッソムが守ってきたのは、メジャーリーグでもマイナーリーグでも、遊撃、二塁、三塁の3ポジションだ。
ブレーブスの内野には、一塁から時計回り反時計回りに、マット・オルソン、オジー・オールビース、オーランド・アルシア、オースティン・ライリーが並ぶ。ブレーブスは、球団オプションを行使すれば、あと3シーズンはこのカルテットを維持することができる。グリッソムの外野転向は、彼らの存在、特にオールビースとアルシアの2人が理由だと思われる。