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本塁打も盗塁も二桁の「10-10」は外崎修汰と小郷裕哉の2人。昨年は8人、外崎は2年連続5度目

宇根夏樹ベースボール・ライター
外崎修汰 JUNE 10, 2014(写真:岡沢克郎/アフロ)

 今シーズン、ホームランと盗塁のどちらも二桁の「10-10」は2人、12本塁打&26盗塁の外崎修汰(埼玉西武ライオンズ)と10本塁打&13盗塁の小郷裕哉(東北楽天ゴールデンイーグルス)しかいなかった。

 昨シーズンは、12本塁打&10盗塁の外崎を含め、8人が「10-10」を記録した。

 外崎は、2年連続5度目だ。最初の3度は、2017~19年に3年連続。3度目の2019年は、26本塁打&22盗塁で「20-20」に到達した。小郷は、昨シーズンまで、通算(2019~22年)でも8本塁打と9盗塁だった。

 ここ3シーズンに少なくとも1度、「10-10」を記録した選手は、以下のとおり。

筆者作成
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 今シーズンの2人は、2005年以来の少なさだ。18年前は、28本塁打&13盗塁の福留孝介と11本塁打&11盗塁の中島裕之(宏之)が「10-10」に達した。

 2005年以降の各シーズンは、2005~07年が5人未満(3年連続)、2008年の7人を挟み、2009~10年が10人以上(2年連続)、2011~12年が5人未満(2年連続)、2013~19年が10人以上(7年連続)、2020~23年は10人未満(4年連続)――4人、6人、8人、2人――と推移している。このスパンの最多は、2015年の13人だ。

 また、このスパンの「10-10」は、9度の糸井嘉男が最も多い。2009~11年と2013~18年に記録した。3年連続と6年連続の間に位置する2012年は、9本塁打&22盗塁だった。

 なお、「30-30」と「20-20」は、どちらも、2019年を最後に途絶えている。4年前は、「20-20」の外崎の他に、山田哲人(東京ヤクルト・スワローズ)が35本塁打&33盗塁の「30-30」、鈴木誠也(現シカゴ・カブス)は28本塁打&25盗塁の「20-20」を記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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