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オリックスの出場資格者は約3分の2が日本シリーズの出場経験あり。阪神は、梅野、大竹、加治屋の3人

宇根夏樹ベースボール・ライター
梅野隆太郎 AUGUST 2, 202(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 日本シリーズの出場資格者名簿に名を連ねる、オリックス・バファローズの40人中、約3分の2の選手は、過去の日本シリーズに出場したことがある。今年がプロ1年目あるいは日本プロ野球1年目の選手を除くと、出場経験者の割合は4分の3近くなる。

 また、日本シリーズではないが、マーウィン・ゴンザレスは、メジャーリーグのワールドシリーズに2度出場している。ヒューストン・アストロズ時代の2017年と2021年がそうだ。

 2年前の出場は代打の4打席しかなかったが、6年前は7試合とも先発出場。第2戦の9回表には、ケンリー・ジャンセン(当時ロサンゼルス・ドジャース/現ボストン・レッドソックス)から、同点に追いつくホームランを打った。当時のアストロズは、ホームで相手バッテリーのサインを盗んでいたものの、この試合はアウェーのドジャー・スタジアムで行われた。ちなみに、ホームの第3戦は、ダルビッシュ有(現サンディエゴ・パドレス)からタイムリー・ヒットを打っている。

 一方、リーグ3連覇中のオリックスと違い、阪神タイガースの40人に、日本シリーズでプレーしたことのある選手は少ない。見落としがなければ、梅野隆太郎大竹耕太郎加治屋蓮の3人だ。

 梅野の日本シリーズ出場は、前回、阪神が進出した2014年。当時、プロ1年目だった梅野の出場は1試合だけだ。第2戦に、この試合3人目の捕手としてマスクをかぶり、打席には立たなかった。

 大竹と加治屋は、2人とも、福岡ソフトバンク・ホークス時代の2018年に、日本シリーズで登板した。大竹は、第2戦に2番手として投げ、2イニング無失点。加治屋は、シリーズ6試合の半数に登板し、第3戦は2本のホームランを打たれたものの、第1戦と第5戦は得点を許さなかった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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