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オリックスの日本シリーズ優勝は昨年が5度目。阪神は王手を3度かけながら、優勝は1985年の1度きり

宇根夏樹ベースボール・ライター
京セラドーム大阪 MARCH 3, 2017(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 10月28日から始まる日本シリーズは、関西に本拠を構える両チーム、オリックス・バファローズと阪神タイガースが対戦する。

 オリックスの日本シリーズ進出は、阪急ブレーブス時代とオリックス・ブルーウェーブ時代を含めて15度目。これまでの14度のうち、優勝は、1975~77年の3連覇に、1996年と昨年の計5度を数える。日本シリーズの通算83試合は、37勝43敗3分、勝率.463を記録している。

 阪神の日本シリーズ進出は7度目。過去6度のうち、優勝を飾ったのは、現監督の岡田彰布が選手として出場した、1985年の1度しかない。日本シリーズの通算36試合は、13勝22敗1分、勝率.371だ。

筆者作成
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 阪神は、1985年の他にも2度、相手より先に3勝目を挙げたシリーズがあるものの、1964年2003年も、3勝2敗から連敗を喫した。

 1964年は、第6戦も第7戦も、南海ホークスのジョー・スタンカに完封された。このシリーズで、スタンカは先発4登板。第3戦は3回途中にKOされたが、第1戦も阪神を完封した。関西のチーム同士による日本シリーズは、この年以来となる。

 2003年の第6戦と第7戦は、2試合とも1回裏に2点を取られ、その後は同点とすることもできなかった。

 また、1962年は、2勝0敗1分から4試合続けて敗れた。阪神は、6度の日本シリーズ中、スタート時点を問わず、4連敗が3度。1962年に加え、直近の2度、2005年と2014年がそうだ。

 オリックスの場合、先に王手をかけながら優勝を逃したシリーズはない。1976年は、3勝0敗からの3連敗で3勝3敗とされ、第7戦も6回裏を終えて1対2とリードされていたものの、森本潔の2ラン本塁打で逆転。4対2で勝利を収め、日本シリーズで初めて読売ジャイアンツを破った。3勝4敗の1978年と1984年は、相手のチームが先に3勝目を挙げたところから、3勝3敗の五分に戻している。

 オリックスは、シリーズ中の4連敗も皆無だ。4連勝は2度。1975年は引き分けと白星しかなく、昨年は0勝2敗1分から4試合続けて白星を挙げた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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