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アストロズがこの球場で「8得点」は少ないほう。シーズン中は1試合平均9得点。第4戦と第5戦も…

宇根夏樹ベースボール・ライター
手前から、M.シャーザー、J.アルトゥーベ、J.ハイム Oct 18 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 10月18日、ヒューストン・アストロズは、0勝2敗で迎えたリーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第3戦に勝利を収めた。スコアは8対5だ。

 アストロズは、レギュラーシーズンに1試合平均5.10得点を記録した。ここまでのポストシーズンは平均4.57得点だ。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第3戦の8得点は、7試合中、ディビジョン・シリーズ第3戦の9得点に次いで多い。

 ただ、ベースボール・リファレンスは、こう記した。「今シーズン、グローブ・ライフ・フィールドの試合でアストロズは平均9得点。8得点で終わった今夜の試合は、実は、レンジャーズのホーム球場における平均を*下回る*」

 アストロズとテキサス・レンジャーズは、どちらもア・リーグ西地区のチームだ。レギュラーシーズンに顔を合わせた13試合中7試合は、グローブ・ライフ・フィールドで行った。そこで、アストロズは計63点を挙げた。63得点÷7試合=1試合平均9.00得点だ。

 各試合の得点は、6月30日~7月3日の4試合が、5点、2点、5点、12点。9月4日~6日の3試合は、13点、14点、12点。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第3戦の8得点により、この球場で5試合連続12得点以上とはならなかったが、5試合連続8得点以上を継続中という見方もできる。アストロズが黒星を喫したのは、7月1日の1試合だけだ。

 アストロズとレンジャーズは、第3戦に続き、第4戦と第5戦も、グローブ・ライフ・フィールドで対戦する。第4戦の先発マウンドに上がり、アストロズに対して投げるのは、アンドルー・ヒーニーだ。

 なお、この球場は、2020年にオープンした。アストロズは、2020年の4試合が平均5.25得点で1勝3敗、2021年の10試合が平均5.80得点で5勝5敗、2022年の9試合は平均4.33得点で7勝2敗だった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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