ダグアウトで味方同士が殴り合い寸前。先発投手が三塁手に怒り心頭
6月14日、2回表が終わった直後に、ナショナルズ・パークのダグアウトで騒動が起きた。
マッケンジー・ゴア(ワシントン・ナショナルズ)がニック・センゼルに何かを言い、それに対し、センゼルも言い返す。2人の間に入ったレイン・トーマスがゴアを宥めようとしているように見えるが、センゼルが両手でゴアの胸を押した。ゴアもやり返そうとしたところで、ジェシー・ウィンカーがゴアの肩を抱くようにして引き離さなければ、殴り合いになっていたかもしれない。
この日、ゴアは先発マウンドに上がり、センゼルは三塁を守った。トーマスとウィンカーは、それぞれ、ライトとレフトとして出場した。
2回表、2死二、三塁からの内野安打で、マイアミ・マーリンズは、先制点を挙げた。ナショナルズは、先制点を挙げられた。この打球は、三塁線のほぼ真上、ベースの後方でセンゼルが捕り、一塁へ投げた。ジョーイ・メネセスが送球を受けるよりも、ニック・フォーテズが一塁に達するほうが早かった。
どうやら、センゼルが全力で投げなかった、というのがゴアの怒りの理由らしい。無失点でイニング終了、と思ったのだろう。スタットキャストによると、この送球は72.7マイル。センゼルの送球は、平均83.9マイルだ。
ただ、終わりよければすべてよし、なのかどうかはさておき、遺恨が残ることはなさそうだ。
ゴアは、7イニングを投げて10三振を奪い、マーリンズに2点目は許さなかった。センゼルは、3打数0安打(1四球)ながら、トーマスはホームランで3打点を挙げ、メネセスとCJ・エイブラムスは2打点ずつ、ウィンカーは1打点。ナショナルズは8対1で勝利を収めた。
この試合を終え、ナショナルズは、33勝36敗。借金は3あるものの、ワイルドカードの3番手との差は、1.5ゲームに過ぎない。
ゴアは、先発14登板で防御率3.24を記録している、センゼルの出塁率.345は、これまでシンシナティ・レッズでプレーした5シーズンを上回っている。