ハーパーが31歳の誕生日にホームランを打つ。ポストシーズンの「バースデー・アーチ」は史上4人目
10月16日、フィラデルフィア・フィリーズは、1回裏に2本のホームランで2点を挙げた。打ったのは、「1番・DH」のカイル・シュワーバーと「3番・一塁」のブライス・ハーパーだ。
2人とも、前日までは30歳だった。この日、ハーパーは、31歳の誕生日を迎えた。ちなみに、シュワーバーが31歳となるのは、来年の3月5日だ。
ベースボール・リファレンスによると、ポストシーズンのバースデー・アーチは、ハーパーが史上4人目。その前の3人は、ウィリー・エイキンス(1980年のワールドシリーズ第1戦)、エバン・ロンゴリア(2013年のディビジョン・シリーズ第3戦)、コルテン・ウォン(2015年のディビジョン・シリーズ第2戦)だという。
それぞれの生年月日は、エイキンスが1954年10月14日、ロンゴリアが1985年10月7日、ウォンは1990年10月10日だ。
10年前、タンパベイ・レイズでプレーしていたロンゴリアは、現在、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの選手として、ハーパーがバースデー・アーチを記録した試合にも出場している。38歳となった今年の誕生日は、ディビジョン・シリーズの第1戦に、二塁打と犠牲フライで2打点を挙げた。
8年前、ウォンは、セントルイス・カーディナルスにいた。今年は、ロサンゼルス・ドジャースの選手として、ロンゴリアと同じディビジョン・シリーズに出場。33歳の誕生日は、第2戦と第3戦の間だった。
ハーパーの前に、ポストシーズンでバースデー・アーチを記録した3人とも、その年だけでなく、他の年もワールドシリーズ優勝は味わっていない。ハーパーも、まだ皆無だ。初めてワールドシリーズに出場した昨年、フィリーズは2勝4敗でヒューストン・アストロズに屈した。
ハーパーがバースデー・アーチを打ったリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第1戦は、まだ終わっていないが、6回裏を終え、フィリーズは5対2とリードしている。ハーパーは、ホームに続き、3回裏にタイムリー・ヒットも打った。
この試合に勝つと、フィリーズは、今年のポストシーズンで6勝となる。ワールドシリーズで優勝するには、そこからあと7勝――敗れた場合はあと8勝――が必要だ。
なお、レギュラーシーズンのバースデー・アーチについては、こちらで書いた。