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CSのファースト・ステージを勝ち上がるのは、近年の傾向どおりならセは横浜DeNA、パは千葉ロッテ

宇根夏樹ベースボール・ライター
牧秀悟 March 11, 2023(写真:ロイター/アフロ)

 クライマックス・シリーズ(CS)のファースト・ステージは、10月14日に始まる。セ・リーグは2位の広島東洋カープと3位の横浜DeNAベイスターズ、パ・リーグは2位の千葉ロッテ・マリーンズと3位の福岡ソフトバンク・ホークスが対戦する。

 これまでの第1ステージ/ファースト・ステージで勝ち上がったチームは、どちらのリーグも、2位より3位のほうが多い。セ・リーグの勝者は、2位が6チーム、3位は9チーム。パ・リーグの勝者は、2位が7チーム、3位は8チームだ。

筆者作成
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 セ・リーグでは、2016年以降の6度とも、3位のチームが勝ち上がっている。今年3位の横浜DeNAは、過去4度のファースト・ステージにおいて、3位として臨んだ2016年と2017年はどちらも2勝1敗で勝ち上がり、2位の2019年と2022年は、両年とも阪神タイガースに1勝2敗で敗退した。

 今年2位の広島東洋は、9年ぶり3度目のファースト・ステージとなる。過去2度は3位――どちらも2位は阪神――だったので、2位としては初めてだ。2013年は勝ち上がり、2014年は敗退している。

 一方、パ・リーグは、2018年以降、2位の勝ち上がりが4度続いている。ただ、そのうちの3度は、今年3位の福岡ソフトバンクだ。

 福岡ソフトバンクは、過去7度の第1ステージ/ファースト・ステージにおいて、最初の2度(2007年、2009年)は敗退ながら、その後の5度(2012年、2016年、2018~19年、2022年)はすべて勝ち上がっている。レギュラーシーズンの順位は、最初の3度が3位、4度目以降は2位だ。

 今年2位の千葉ロッテは、2年ぶり7度目の第1ステージ/ファースト・ステージとなる。過去6度のうち、敗退は2016年の1度しかないが、この年の相手は福岡ソフトバンクだった。千葉ロッテと福岡ソフトバンクが第1ステージ/ファースト・ステージで当たるのは、2007年と2016年に続き、今年が3度目。2007年は、千葉ロッテが勝ち上がっている。

 なお、2位と3位のどちらかを問わず、1試合目に勝ったチームが第1ステージ/ファースト・ステージの勝者となる確率は、極めて高い。セ・リーグもパ・リーグも、黒星スタートから勝ち上がったのは、2チームずつ。2009年の中日ドラゴンズ(2位)と2017年の横浜DeNA(3位)、2017年の東北楽天ゴールデンイーグルス(3位)と2019年の福岡ソフトバンク(2位)しかない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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