ポストシーズン3試合で長打4本、12打席中10打席で出塁のルーキーは、来年デビューのはずだった!?
10月7日、テキサス・レンジャーズは、ディビジョン・シリーズ第1戦に勝利を収めた。ワイルドカード・シリーズの2試合と合わせ、ここまでのポストシーズンは3勝0敗だ。
それぞれのスコアは、4対0、7対1、3対2。計12打点(14得点)のうち、半分の6打点はルーキーが挙げた。ジョシュ・ヤングとエバン・カーターが、それぞれ3打点を記録している。
ただ、どちらもルーキーとはいえ、ヤングのメジャーデビューは昨年の9月9日、カーターは今年の9月8日だ。そこには、1年の違いがある。
現在の年齢は、25歳と21歳。ヤングは2019年のドラフト全体8位、カーターは翌年の2巡目・全体50位だ。
ヤングは、今シーズンの開幕から、レギュラーの三塁手としてプレーしてきた。一方、カーターは、AAで開幕を迎え、8月下旬にAAAへ昇格した。
そこから、8試合に出場しただけでメジャーリーグへ上がったのは、同じ外野手のアドリス・ガルシアが故障者リストに入ったためだ。ガルシアは、9月6日の試合で、ホームラン(となった打球)をもぎ捕ろうとしてジャンプし、右膝を痛めた。ガルシアの怪我がなければ、カーターは、AAAで今シーズンを終え、メジャーデビューは来シーズンだった可能性が高い。
AAの97試合は、打率.284と出塁率.411、12本塁打と22盗塁、OPS.862(その間に、ルーキー・クラスで3試合にリハビリ出場)。AAAの8試合は、打率.353と出塁率.436、0本塁打と3盗塁、OPS.818だ。メジャーリーグでは、23試合に出場し、打率.307と出塁率.413、5本塁打と3盗塁、OPS1.059を記録し、ワイルドカード・シリーズとディビジョン・シリーズのロースターに入った。
ポストシーズン3試合の各打席は、以下のとおりだ。
四球
二塁打
四球
二塁打
四球
ホームラン
三振
死球
四球
二塁打
四球
内野ゴロ
計12打席中、出塁していないのは、三振と内野ゴロの2打席だけ。安打はいずれも長打で、二塁打3本とホームラン1本を打っている。最初の2試合は「9番・レフト」だったが、3試合目は「5番・レフト」としてスターティング・ラインナップに名を連ねた。
なお、ガルシアは、9月18日に復帰した。ポストシーズンでは、15打席で7三振を喫しているものの、2試合目にホームラン、3試合は二塁打を打った。
ディビジョン・シリーズ第1戦の4回表、レンジャーズは、ガルシアとカーターの2者連続二塁打で先制点を挙げた。