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ワイルドカード・シリーズは若手のパワーが炸裂!? 「25歳未満のホームラン」が過半数を占める

宇根夏樹ベースボール・ライター
エバン・カーター(左)とトニー・ビーズリー Oct 4, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 10月4日、ワイルドカード・シリーズは、4カードとも、2勝0敗で決着した。

 ディビジョン・シリーズに進むのは、テキサス・レンジャーズ、ミネソタ・ツインズ、フィラデルフィア・フィリーズ、アリゾナ・ダイヤモンドバックスだ。タンパベイ・レイズ、トロント・ブルージェイズ、マイアミ・マーリンズ、ミルウォーキー・ブルワーズは、早くもポストシーズンから姿を消した。

 計8試合(2試合×4カード)のワイルドカード・シリーズは、11本のホームランが飛び交った。

 そのうち、過半数の6本は、25歳未満の5人が打った。若い順に、エバン・カーター(レンジャーズ)が21歳、コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)とアレック・トーマス(ダイヤモンドバックス)とガブリエル・モレイノ(ダイヤモンドバックス)が23歳、1試合2本塁打のロイス・ルイス(ツインズ)が24歳だ。

 あとの5人は、グランドスラムのブライソン・スタールが25歳、タイロン・テイラー(ブルワーズ)とケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス)が29歳、アドリス・ガルシア(レンジャーズ)が30歳、J.T.リアルミュート(フィリーズ)は32歳。

 スタールを含めると、10人中6人(11本中7本)が25歳以下となる。また、この6人とも、まだメジャーリーグ3年目を迎えていない。カーターは、今年9月にデビューしたばかり。あとの5人は、昨シーズンがメジャーリーグ1年目だった。

 なお、チーム別に分けると、ダイヤモンドバックスが4本、ツインズ、レンジャーズ、フィリーズが2本ずつに、ブルワーズが1本だ。2本以上の4チームが勝ち上がり、0本あるいは1本の4チームは敗退した。勝者が被本塁打1本以下、敗者は被本塁打2本以上、という見方もできる。

筆者作成
筆者作成

 レンジャーズは、ディビジョン・シリーズでボルティモア・オリオールズと当たる。ツインズの相手は、ヒューストン・アストロズだ。ナ・リーグは、2カードとも同地区の対戦。東地区のフィリーズとアトランタ・ブレーブス、西地区のダイヤモンドバックスとロサンゼルス・ドジャースが顔を合わせる。

 ルイスのホームラン2本については、こちらで書いた。

「ドラフト全体1位の「満塁男」が「ミスター・オクトーバー」に!? 初打席から2打席連続ホームラン」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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