100勝一番乗りのブレーブスにポストシーズンの不安発生!? 先発投手2人が相次いで離脱
アトランタ・ブレーブスは、すでに地区6連覇を決めている。9月24日のダブルヘッダー2試合目には、両リーグ一番乗りとなるシーズン100勝目を挙げた。レギュラーシーズンの残りは6試合。あと1勝すると、昨シーズンの101勝に並ぶ。
ただ、2人の先発投手、マックス・フリードとチャーリー・モートンは、今月下旬に相次いで故障者リストに入った。
今シーズン、ブレーブスで先発5登板以上の投手10人のうち、60イニング以上を投げているのは、スペンサー・ストライダー、ブライス・エルダー、モートン、フリードの4人だ。防御率4.00未満も、彼ら以外にはいない。
それぞれ、ストライダーが181.2イニングで防御率3.81、エルダーが171.0イニングで防御率3.63、モートンが163.1イニングで防御率3.64、フリードは77.2イニングで防御率2.55を記録している。フリードは、過去2シーズンに続き、今シーズンも開幕投手を務めたが、5月上旬から3ヵ月にわたって離脱した。
もっとも、ブレーブスが最初に行うポストシーズンの試合は、10月7日のディビジョン・シリーズ第1戦だ。
地区優勝3チームのうち、白星が多い2チームは、ワイルドカード・シリーズをスキップし、ディビジョン・シリーズからスタートする。ブレーブスの他に、ナ・リーグで100勝に到達できるチームは、現時点で96勝のロサンゼルス・ドジャースしかない。
右手の人差し指を痛めたモートンはともかく、フリードの離脱は左手の人差し指の肉刺が理由なので、ディビジョン・シリーズには間に合う可能性が高そうだ。
ディビジョン・シリーズは、第5戦までもつれても、先発投手が3人いれば足りる。例えば、10月7日の第1戦がストライダー、9日の第2戦がフリード、11日の第3戦がエルダー、12日の第4戦が中4日でストライダー、14日の第5戦は中4日でフリード、といった具合だ。
むしろ、最近の投球からすると、クローザーのライセル・イグレシアスのほうがアキレス腱になりかねない。今月は8試合に登板し、そのうちの5試合で得点を許している。そのうちの2試合は自責点ゼロだが、開幕から8月を終えるまで4本だった被本塁打は、今月だけで3本を数える。
ちなみに、今月の3本中2本は、フィラデルフィア・フィリーズの選手、ブライス・ハーパーとトレイ・ターナーに打たれたホームランだ。ブレーブスとフィリーズは、ディビジョン・シリーズで当たる可能性もある。