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シーズン20本塁打の「スズキ」は鈴木誠也が初。イチローとカート・スズキのシーズン最多は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
鈴木誠也(シカゴ・カブス)Sep 22, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月22日、鈴木誠也(シカゴ・カブス)は、4回裏にホームランを打ち、シーズン本塁打を20本とした。

 1シーズンに20本塁打以上の日本人選手は、鈴木が3人目。延べにすると、10人目となる。1人目の松井秀喜は、2004年(31本)、2005年(23本)、2007年(25本)、2009年(28本)、2010年(21本)の5度。2人目の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、2018年(22本)、2021年(46本)、2022年(34本)、2023年(44本)の4度だ。

 最初の2人は左打者なので、鈴木の20本塁打は、右打ちの日本人選手では最も多い。右打者の井口資仁城島健司は、どちらも2006年の18本塁打が自己最多。昨シーズン、メジャーリーグ1年目の鈴木が打ったホームランは、14本だった。

 また、鈴木は「スズキのシーズン最多」を塗り替えた。それまでは、ハワイ出身のカート・スズキが2017年に記録した、19本塁打が最も多かった。イチローの最多は、2005年の15本塁打だ。投手のマック鈴木は、通算25打数2安打。長打は打っていない。

 なお、今シーズン、鈴木のホームランは、前半の7本に対し、後半はほぼ倍の13本を数える。前半の本数は、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)より3本少なかったものの、後半の本数は、大谷を1本上回った。

 大谷は、右肘の手術を受け、すでに今シーズンを終えている。吉田のシーズン本塁打は、現時点で15本だ。メジャーリーグ1年目に15本塁打以上の日本人選手は、吉田が5人目。その前の4人は、松井が2003年に16本、井口が2005年に15本、城島が2006年に18本、大谷が2018年に22本だ。

 こちらでは、千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)の防御率について書いた。

「千賀滉大の防御率2.96は現在リーグ2位。これまでトップ3にランクインした日本人投手は5人」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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