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オルソンのここ3年に計125本塁打は大谷を1本上回る。現時点における2021年以降のトップ20は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)Sep 16, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月16日、マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)は、シーズン52本目のホームランを打った。2021年以降、125本目のホームランだ。2021年と2022年は、それぞれ、39本塁打と34本塁打を記録している。

 ここ3シーズンの合計本数は、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)を上回った。大谷は、2021年が46本塁打、2022年がオルソンと同じ34本塁打、2023年は44本塁打なので、ここ3シーズンの合計は124本塁打だ。

 彼らの上には、計133本塁打のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)しかいない。

 現時点における、ここ3シーズンの本塁打トップ20は、以下のとおり。

筆者作成
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 今シーズンが終わるまでに、大谷は、計122本塁打の2人、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)とカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)に追い抜かれるかもしれない。大谷は、すでに今シーズンを終えている。一方、今月に入ってから、アロンゾは6本のホームランを打っている。シュワーバーは7本だ。

 とはいえ、アロンゾとシュワーバーが、どちらもあと3本以上のホームランを打ったとしても、大谷の計124本塁打はここ3シーズンの5位だ。それよりも順位が下がることはない。現時点で6位のオースティン・ライリー(ブレーブス)は計107本塁打。残る14試合で14本塁打でも――まずないと思うが――3シーズンの合計本塁打は、大谷と同じ124本だ。

 なお、今シーズン、30本塁打以上を記録している20人のうち、半数の10人は、ここ3シーズンのトップ20にランクインしていない。

 彼らのここ3シーズンの合計本塁打は、以下のとおり。

筆者作成
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 各シーズンの本数の推移から窺えるとおり、ルイス・ロバートJr.(シカゴ・ホワイトソックス)とジェイク・バーガー(ホワイトソックス/マイアミ・マーリンズ)は、今シーズンがブレイク・イヤーだ。ロバートJr.は、それまで怪我に泣かされてきた。

 フリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)は、昨シーズンの開幕戦にメジャーデビューした。昨シーズンは、28本塁打と25盗塁。今シーズンは、30本塁打と36盗塁を記録している。

 なお、ここ3シーズンの合計本塁打ランキングで20位に位置するカイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)は、こんなトリビアに名を刻むかもしれない。

「過去2年に続き、今年も30本塁打ちょうどなら「3年続けてまったく同じ本数」は何人目!? 現在26本」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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