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大谷翔平は42本のホームランを打ちながら、3ラン以上は1本だけ。このままいくと新記録!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Aug 16, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月16日、「2番・DH」として出場した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、1回表にミッキー・モニアックが三振を喫した後、シーズン42本目のホームランを打った。

 ここまでのホームランは、ソロ本塁打が24本、2ラン本塁打が17本、3ラン本塁打が1本、満塁本塁打は0本だ。

 これまでにシーズン50本塁打以上を記録した延べ47人のなかに、3ラン本塁打と満塁本塁打が計5本未満の選手は、見落としがなければ、4人いる。1920年のベーブ・ルースが54本中3本、1955年のウィリー・メイズが51本中3本、1996年のブレイディ・アンダーソンが50本中1本、1997年のケン・グリフィーJr.は56本中4本だ。

 4人のホームランの内訳は、以下のとおり。その下には、各シーズンにおける大谷のホームランの内訳を記載した。

筆者作成
筆者作成

 今シーズンの大谷は、彼らに続き、50本以上のホームランを打ちながら3ラン本塁打と満塁本塁打は計5本未満の5人目となってもおかしくない。エンジェルスは、122試合を終えたところだ。122試合で42本塁打を162試合に換算すると、55~56本塁打となる。

 ここから8本以上のホームランを打ち、そのなかに3ラン本塁打も満塁本塁打もなければ、50本塁打以上で3ラン本塁打と満塁本塁打が計1本は、アンダーソンに続く2人目。シーズン全体の本数が50本を超え、3ラン本塁打と満塁本塁打が計1本なら、全体に占める3ラン以上の割合は、アンダーソンの2.0%を下回る。

 1996年のアンダーソンは、ボルティモア・オリオールズの1番打者だった。今シーズンの大谷の打順は、2番と3番が多く、どちらも55試合以上を数える。

 今シーズンの大谷は、走者がいない時の打率が.298、1人の時が.324、2人の時が.296、3人の時は.286だ。一方、それぞれの四球率は、11.5%、18.5%、14.5%、0.0%となっている。

 ちなみに、今シーズン、43本塁打のマット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)は、3ラン本塁打と満塁本塁打を計7本打っている。全体の内訳は、ソロ本塁打が20本、2ラン本塁打が16本、3ラン本塁打が5本、満塁本塁打は2本だ。

 オルソンの107打点に対し、大谷は85打点。それについては、2日前にこちらで書いた。

「大谷翔平は50本塁打以上の「最少打点」を更新するのか。ここまでは41本塁打と84打点」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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