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大谷翔平は50本塁打以上の「最少打点」を更新するのか。ここまでは41本塁打と84打点

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Aug 13, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)は、両リーグ最多の43本塁打を記録している。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の41本塁打は、オルソンに次ぎ、ア・リーグでは最も多い。

 一方、オルソンが107打点を挙げているのに対し、大谷は84打点。ホームランは2本差だが、打点は23も違う。順位は、両リーグ1位と6位。ア・リーグに限っても、大谷より打点の多い選手は2人いる。89打点のアドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)と88打点のカイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)がそう。彼らのホームランは、それぞれ、29本と22本だ。

 ブレーブスは117試合、エンジェルスは119試合を終えている。オルソンは、1試合当たりのホームランと打点を162試合に換算すると、59~60本塁打と148~149打点となる。大谷は、55~56本塁打と114~115打点だ。

 1シーズンに50本以上のホームランを打ちながら、120打点に届かなかった選手は、これまでに7人しかいない。125打点未満に枠を広げても、延べ10人にとどまる。

筆者作成
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 50本塁打以上の最少打点は、1996年に50本塁打のブレイディ・アンダーソンが記録した110打点だ。アンダーソンの打順(先発出場)は、1番が102試合と2番が43試合だった。

 大谷の打点は、ここまでのペースからすると、アンダーソンを上回るが、55本塁打以上の最少打点となりかねない。こちらは、1997年に58本塁打のマーク・マグワイアが挙げた123打点が最も少ない。

 今シーズンの大谷は、得点圏に走者がいる122打席で、打率.300と出塁率.455、ISO.278、OPS1.032を記録している。ただ、四球率は23.0%。それ以外の400打席の四球率は11.8%だ。

 2年前の大谷は、46本塁打と100打点だった。こちらの打点は、45本塁打以上の選手のなかで5番目に少ない。

筆者作成
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 なお、40本塁打以上では、2017年に41本塁打のジョーイ・ギャロ(当時テキサス・レンジャーズ/現ミネソタ・ツインズ)と2022年に40本塁打のマイク・トラウト(エンジェルス)による、80打点が最少記録だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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