Yahoo!ニュース

大谷翔平の「最初の6年に168本塁打」はマイク・トラウトらとタイ。大谷の6年目はあと42試合

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Aug 14, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、メジャーリーグで168本のホームランを打っている。2018年が22本、2019年が18本、短縮シーズンの2020年が7本、2021年が46本、2022年が34本、今シーズンはここまで41本だ。

 最初の6シーズンに記録したホームランのトップ50は、見落としがなければ、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

筆者作成
筆者作成

 大谷の168本塁打は、マイク・ピアッツァマイク・トラウト(エンジェルス)の2人と並び、36番目に多い。今シーズン、エンジェルスは、あと42試合を残している。大谷は、その42試合で13本のホームランを打ち、シーズン本塁打を54本とすると、最初の6シーズンに181本塁打となり、トップ25にランクインする。

 トラウトと大谷の168本塁打は、メジャーデビューから6シーズン目を終えるまで、エンジェルスでプレーした選手のなかでは、最も多い。彼らに次ぐ2人は、164本塁打のトロイ・グロスと153本塁打のティム・サーモンだ。他に、120本塁打以上の選手はいない。

 一方、2019年にメジャーデビューしたピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)は、今シーズンがメジャーリーグ5年目だが、通算本塁打はすでに181本を数える。2019年が53本、2020年が16本、2021年が37本、2022年が40本、2023年はここまで35本だ。今シーズンの残り――メッツはあと43試合――と来シーズンに計41本のホームランを打つと、最初の6シーズンに222本塁打となり、3位タイのエディ・マシューズライアン・ハワードに並ぶ。

 短縮シーズンの2020年を除き、アロンゾは、4シーズンとも35本塁打以上を記録している。それについては、こちらで書いた。

「デビューから5年で4度のシーズン35本塁打以上は、プーホルスに続く史上4人目」

 なお、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、最初の6シーズンに158本塁打。昨シーズンの62本塁打は、メジャーリーグ7年目なので、ここには含まれていない。今シーズン、43本塁打を記録しているマット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)も、メジャーデビューはジャッジと同じ2016年だ。最初の6シーズン、オークランド・アスレティックスからブレーブスへ移籍するまでに、142本のホームランを打った。

 通算本塁打トップ5の選手が最初の6シーズンに記録したホームランは、それぞれ、バリー・ボンズが142本(通算762本/22シーズン)、ハンク・アーロンが179本(通算755本/23シーズン)、ベーブ・ルースが49本(通算714本/22シーズン)、アルバート・プーホルスが250本(通算703本/22シーズン)、アレックス・ロドリゲスは148本(通算696本/22シーズン)だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事