ワイルドカードによるポストシーズン進出は平均86~87勝がボーダーラインだが、今年のア・リーグは…
昨シーズン、86勝のタンパベイ・レイズと87勝のフィラデルフィア・フィリーズは、それぞれのリーグにおけるワイルドカードの3番手として、ポストシーズンに進出した。
ワイルドカードは、昨シーズンから、1リーグ3チームに増えた。現行のフォーマットを、1リーグ2チームだった9シーズン――2012~21年のうち、短縮シーズンの2020年以外――に当てはめると、ワイルドカードの3番手に該当する18チームは、平均86.67勝を挙げている。昨シーズンのレイズとフィリーズを含めた20チームの平均も、ほとんど変わらない。こちらは86.65勝だ。
それぞれの勝利数は、80勝から93勝までバラつきがあるものの、86勝が最も多く、20チーム中7チームを数える。あとは、87勝、90勝、91勝が2チームずつで、それ以外の勝利数は1チームあるいは0チームだ。
今シーズン、各チームのここまでの勝敗と勝率に、シーズン全体で86勝あるいは90勝となる、ここからの勝敗と勝率は、以下のとおり。
エンジェルスの場合、ここまでの100試合が51勝49敗(勝率.510)なので、ここからの62試合が35勝27敗(勝率.565)だと、シーズン全体で86勝76敗(勝率.531)となる。
もっとも、今シーズンのア・リーグの場合、86勝ではワイルドカードを手にすることはできないかもしれない。現時点でワイルドカードの3番手に位置しているトロント・ブルージェイズは、ここからの62試合が31勝31敗、勝率.500ちょうどでも、シーズン全体で86勝となる。
なお、エンジェルスは、ここからの62試合のうち、58.1%の36試合で、ナ・リーグを含め、現時点の勝率がエンジェルスより高いチームと対戦する。
一方、これまでの対戦でエンジェルスが負け越している相手とは、10試合しか行わない。勝ち越している相手とは、倍以上の22試合を数える。あとは、2勝2敗のボルティモア・オリオールズと3試合、今シーズンはまだ対戦していないチームと27試合を行う。