大谷翔平の「月間13本塁打」は自己最多とエンジェルスの月間記録に並ぶ。今月はあと3試合
今月、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、13本のホームランを打っている。6月27日を終えた時点で、今月の二桁本塁打は他に皆無。9本のルイス・ロバートJr.(シカゴ・ホワイトソックス)が、大谷に次ぐ。
月間本塁打の最多は、1998年6月にサミー・ソーサが記録した20本だ。2番目に多いのは、1937年8月のルディ・ヨークと2017年8月のジャンカルロ・スタントン(当時マイアミ・マーリンズ/現ニューヨーク・ヤンキース)。それぞれ、18本のホームランを打った。
ただ、エンジェルスで月間14本塁打以上の選手はいない。エンジェルスのメディア・ガイドによると、球団記録は13本。今月の大谷は、1996年6月のティム・サーモン、2000年5月のモー・ボーン、2015年6月のアルバート・プーホルス、2019年7月のマイク・トラウト、2021年6月の大谷に並んだ。
エンジェルスで月間13本塁打を2度記録したのは、大谷が初めてということだ。ちなみに、大谷の月間二桁本塁打は、この2度だけだ。
ここから、大谷は、月間本塁打の球団記録を塗り替える可能性もある。今月、エンジェルスはあと3試合を行う。28日と29日はシカゴ・ホワイトソックス、30日はアリゾナ・ダイヤモンドバックスが相手だ。
ホワイトソックスの先発投手は、ルーカス・ジオリトとランス・リンが予定されている。大谷は、この2人からホームランを3本ずつ打っている。計6本のうち、3本は今シーズン、それも先月だ。30日にジオリト、31日にリンと対戦し、それぞれ、1本塁打と2本塁打を記録した。後者は2打席連続。通算打率は、対ジオリトが.304(23打数7安打)、対リンは.476(21打数10安打)だ。
6月30日の先発投手は、ブランドン・ファートの可能性が高いのではないだろうか。先月3日にメジャーデビューしたルーキーだ。先発投手として5試合に投げた後、AAAに戻された。エンジェルスに対しては、投げていない。
まだ、プロスペクトと言っていいだろう。マイナーリーグでは、多くの三振を奪っていて、与四球は少ない。メジャーリーグでは、23.2イニングで8本のホームランを打たれ、防御率は8.37。もっとも、被本塁打の半数は初登板だ。