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2チームが「二桁連勝」を継続中。今シーズン2番目と3番目の長さ。さらに長いストリークは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジョナサン・インディア(シンシナティ・レッズ)Jun 21, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月21日、シンシナティ・レッズは5対3でコロラド・ロッキーズに勝ち、サンフランシスコ・ジャイアンツは4対2でサンディエゴ・パドレスを破り、それぞれの連勝を伸ばした。レッズは11連勝、ジャイアンツは10連勝を継続している。

 両チームとも、この連勝が始まる直前の時点では、勝ち越していなかった。レッズは、29勝35敗(勝率.453)からの11連勝で40勝35敗(勝率.533)。ジャイアンツは、32勝32敗(勝率.500)からの10連勝で42勝32敗(勝率.568)だ。

 今シーズンの6連勝以上は、以下のとおり。開幕13連勝のタンパベイ・レイズが最も長く、レッズの11連勝とジャイアンツの10連勝は2番目と3番目に位置する。

筆者作成
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 6連勝以上が3度のレイズとアトランタ・ブレーブスは、両リーグ1位と2位の勝率を記録している。レイズは勝率.675(52勝25敗)、ブレーブスは勝率.644(47勝26敗)だ。

 もっとも、テキサス・レンジャーズは、レイズとブレーブスに次ぐ勝率.622(46勝28敗)ながら、6連勝以上は皆無。5連勝も、6月2日~6日の1度しかない。

 また、6連勝以上がありながら、負け越しているチームもある。ピッツバーグ・パイレーツは、勝率.466(34勝39敗)。オークランド・アスレティックスは、両リーグ・ワーストの勝率.250(19勝57敗)だ。

 パイレーツは、6月13日から連敗中。6月22日も敗れると、10連敗となる。今シーズンの二桁連敗は3チームが1度ずつ。シカゴ・ホワイトソックスが4月19日~29日に10連敗、アスレティックスが5月17日~28日に11連敗、カンザスシティ・ロイヤルズは6月5日~16日に10連敗を記録した。

 アスレティックスは、7連勝がスタートする直前の時点で、借金38を抱えていた。7連勝がストップした6月14日から7連敗を喫し、借金38に逆戻りしている。こちらは、6月22日に敗れても、連敗はまだ8だが、借金は今シーズン最多の39に膨らむ。

 なお、現在、6連勝以上を継続している3チームのうち、レッズとブレーブスは、6月23日に対戦する。レッズは22日の試合がないので、この日にブレーブスがフィラデルフィア・フィリーズに勝つと、23日は、11連勝中のチームと8連勝中のチームの顔合わせとなる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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