ホームランに加え、打点もジャッジが単独トップに立つ。これまで本塁打王は2度、二冠王は1度
6月14日、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、ホームランを打たなかった。シーズン本塁打は、25本のまま。ア・リーグ2位のガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)との差も、4本から変わっていない。
ただ、ア・リーグ打点ランキングにおけるジャッジの順位は、1位タイから単独1位となった。9回表、2死一塁の場面で、ジャッジの打球は、フェンウェイ・パークのグリーン・モンスターに直撃。一塁からホアン・ソトがホームインし、ジャッジは二塁に達した。
前日まで、62打点でジャッジと並んでいたホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)は、4打数0安打。4打席中3打席は塁上に走者がいたが、1死三塁、2死二塁、1死一塁の3人とも、生還させることはできなかった。
6月9日が終わった時点では、ラミレスが62打点、ジャッジは59打点だった。そこから、ジャッジは、11日にシングル・ヒットで1打点とホームランで2打点を挙げてラミレスに追いつき、14日に追い越した。
ジャッジの25本塁打と63打点は、ア・リーグだけでなく、両リーグのトップだ。ナ・リーグでは、マーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)が19本塁打と60打点を記録し、どちらもトップに立っている。
これまでに、ジャッジは、本塁打王を2度、打点王を1度、獲得した。2017年の52本塁打と114打点は、ア・リーグ1位と2位。後者は、119打点のネルソン・クルーズに次いだ。2022年の62本塁打と131打点は、どちらもア・リーグ1位。それぞれの2位は、40本塁打のマイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)と126打点のラミレスだった。
ちなみに、ラミレスは、本塁打王と打点王だけでなく、首位打者と盗塁王も獲得したことがない。二塁打は、2017年の56本と2022年の44本がア・リーグ最多。どちらも、ジャッジが本塁打王を獲得したシーズンだ。また、2018年は、30-30を達成している。39本塁打と34盗塁を記録した。
なお、現在、ジャッジの打率.301はア・リーグ3位だが、トップのボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)の打率は.325なので、少し離れている。2人の間に位置しているのは、ジャッジのチームメイト、打率.319のホアン・ソトだ。しかも、ア・リーグには、もうすぐ打率トップに躍り出そうな選手がいる。それについては、こちらで書いた。